【企業向け】太陽光発電のデメリットとその対策を徹底解説

日本では、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて太陽光発電が普及しており、今後も住宅や事業所での導入が増え続けていくでしょう。

しかし、太陽光発電システムの導入にあたって、設置費用・効果・安全面など、どのようなデメリットがあるのか不安に感じる方もいることと思います。

本記事では、これから太陽光発電システムの導入を検討している方に向けて、太陽光発電のデメリットとその対策方法を解説します。
太陽光発電システムは、適切に設置すれば大きな電気代・CO2排出削減の効果が期待できますので、ぜひ参考にしてください。

太陽光設置お任せ隊の施工事例と導入効果

目次

太陽光発電の「設置費用」に関するデメリット

太陽光発電システムを導入するためには、まとまった資金が必要です。まずは、太陽光発電の設置費用に関するデメリットと、それらに対する対策を解説します。

デメリット01. 高額な費用が発生する

太陽光発電の設置費用の内訳は、おもに以下のものがあります。

  • ソーラーパネル
  • パワーコンディショナー(パネルでつくった電気を、自宅や事務所で使える電気に変換するもの)
  • 架台
  • その他機器(接続箱・分電盤など)
  • 工事費

ソーラーパネルやパワーコンディショナーは、発電量や発電効率に関わる重要な機器です。高品質な製品を導入するためには、ある程度の初期費用がかかります。
屋根に設置する場合は、形状や強度に合わせた架台の製品を選ぶ必要があり、工事費は設置場所やシステム規模によって異なります。

これらを合計すると、企業用太陽光発電システムの設置費用は、数百万円から数千万円に上る場合があります。

デメリット02. 定期的にメンテナンスや保守点検の費用が発生する

太陽光発電システムの劣化や故障を防ぎ、安定した稼働を続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。定期的なメンテナンスでは機器の清掃、保守点検では機器の性能の点検などがあります。

メンテナンスをおこなう時は、専門業者に依頼することをおすすめします。メンテナンス費用の目安は以下のとおりです。

  • 住宅用太陽光発電
    1回のメンテナンスで数万円から10万円程度が想定されます。
  • 産業用太陽光発電
    • 低圧:年平均10万円から15万円
    • 高圧:100kWから200kW規模は15万円から20万円
    • 特別高圧(2MW以上):年平均で100万円以上かかる可能性あり

デメリット03. 設備の修理や交換などの費用が発生する場合がある

太陽光発電システムは、設置後に徐々に経年劣化するため、状況によっては機器の修理や交換が必要となり、費用が発生するケースがあります。 また、自然災害や事故の影響で故障する可能性もあります。

企業が太陽光発電システムを導入する際、このような故障リスクを想定しておく必要があります。 故障のリスクを低減するためには、以下の点を意識しましょう。

  • 定期的な設備の点検をおこなう
  • 保険に加入する
  • 強度や耐久性に優れた製品を導入する
  • 施工技術に優れた業者に設置を依頼する
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費用に関するデメリットへの対策

太陽光発電事業を始める際の、費用面のデメリットへの対策について解説します。

補助金や助成金の活用を検討する

政府や自治体が設けている補助金・助成金制度を使える場合は、設置にかかる費用が抑えられ、太陽光発電システムの収益性が向上します。

補助金は予算に達すると予定より早く終了する可能性があるため、早めに申請準備をしましょう。

また、補助金は申請すれば誰でも採択されるわけではなく、どのような効果が得られるか計画されていることが採択のポイントとなります。
そのため、補助金申請の際の書類のサポートもしてくれる業者と相談することをおすすめします。

【2024年6月最新】太陽光発電の補助金まとめ(法人・事業用)

保険への加入を検討する

太陽光発電に関する保険・保証制度として、以下のようなものがあります。

  • 施工保証
  • メーカー保証
  • 各種保険(火災保険・自信保険など)

これらに加入しておくことで、補償が受けられ、突発的な機器の故障によって必要となった交換費用などを負担せずに済む可能性があります。 施工保証やメーカー保証は、依頼する業者や製品メーカーごとに異なるため、事前によく確認しておきましょう。

【企業向け】太陽光発電のデメリットとその対策を徹底解説

PPAでの導入を検討する

初期費用を負担せず太陽光発電を導入できる図

PPAとは、企業が自社の屋根や敷地内のスペースをPPA事業者に貸し、代わりにPPA事業者が太陽光発電システムの費用は無料で設置するサービスです。
企業は、太陽光発電システムで発電した電気を使用した分だけ、PPA事業者に電気料金を支払います。

PPAでは、企業は初期費用0円で太陽光発電システムを導入できるほか、維持費用や管理の手間も必要ありません。
ただし、自社で購入する場合より削減効果が低くなることと、導入前にPPA事業者による審査があることには注意が必要です。

【事例あり】PPA太陽光とは?仕組み・メリット・デメリットを解説

太陽光発電の「効果」に関するデメリット

企業向けの太陽光発電は、立地条件や機器の劣化などにより、電力を生み出す効果を最大限に発揮できないケースがあります。

デメリット01. 天候によって発電量が左右される

ソーラーパネルは、名称のとおり太陽光によって発電するため、季節や天候によって発電量が左右されるというデメリットがあります。

ただし、太陽光発電のシミュレーションは年間の日照時間を考慮して作成されるため、一時的に雨が多い時期があっても、1年を通して考えれば大きく発電量が落ちるリスクは少ないといえます。

デメリット02. 周辺の環境によって発電量が低下する場合がある

たとえば、周辺の建物や木などによってソーラーパネルに影が入ると、太陽の光が遮られ発電量が低下してしまいます。
そのため、設置場所の周辺状況や、周りにマンションやビルの建設予定がないか確認しておくことが非常に大切です。

デメリット03. 経年劣化によって発電量が徐々に低下していく

太陽光発電システムを構成するソーラーパネルやパワーコンディショナには寿命があるため、経年劣化によって発電効率が徐々に低下していきます。

ソーラーパネルの製品ごとに経年劣化の度合いは異なりますが、NREL(アメリカ・国立再生可能エネルギー研究所)のデータでは、ソーラーパネルの劣化率の中央値は約0.5%、20年目は1年目に比べて約90%の発電量になるといわれています。

効果に関するデメリットへの対策

太陽光発電システムが効果を発揮できないデメリットへの対策方法を解説します。

過去の天候条件を考慮したシミュレーションができる業者を選定する

シミュレーションと実際の発電量のブレを少なくするためには、以下のような業者へ依頼することをおすすめします。

  • 過去数十年の地域ごとの日照データを参照した、性能が高いシミュレーターを採用している
  • 太陽光発電システムの導入実績が豊富で、シミュレーターだけではわからない外部要因を考慮して、適切なkW容量で設計できる

実際の発電量に近くて精度が高いシミュレーションを作成するための設備や知識を保有している業者に相談しましょう。

障害物の確認やソーラーパネルの配置を工夫する

シミュレーションの際、日射量だけでなく周辺の建物・樹木・電柱などの状況も考慮してくれる業者に相談しましょう。もし影がかかるとしても、ソーラーパネルの配置を工夫することで影響を抑えられる可能性があります。

たとえば、下記のように回路の組み方を工夫すれば、特定の位置に影がかかる時間帯があっても、発電量の低下を抑えられます。

これは一例ですが、さまざまな細かい要素に気を配って提案・設計をおこなうなど、条件に対して適切に対応できることが、業者の腕の見せどころです。

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ソーラーパネルの清掃や設備点検を定期的に実施する

ソーラーパネルの表面は、汚れが落ちやすいように加工がされていますが、自然に落ちない汚れの蓄積が原因で太陽光パネルの性能が低下するケースがあります。

そのため、定期的に洗浄をおこなうことが望ましいです。自分でおこなうことも可能ですが、ソーラーパネルの表面を傷つけるリスクがあるため、できれば専門業者に依頼しましょう。

また、発電量がわかるモニターなどを設置している場合は、こまめに発電量を見ておくことで、パワーコンディショナのエラーによる停止や突発的な故障などに、いち早く気づくことができます。

太陽光発電の「設置」に関するデメリット

太陽光発電システムの設置に関する注意点・デメリットを解説します。

デメリット01. 屋根にソーラーパネルを設置できない場合がある

企業向けの太陽光発電は、多くの場合は屋根にソーラーパネルを設置します。しかし、以下のように、屋根に設置できないケースがあります。

  • 屋根の面積が少ない、複雑な屋根形状をしているなどで、ソーラーパネルを十分にのせられない
  • 日当たりが悪く、日射量を稼げない立地条件である
  • 屋根や建物が古く、耐震性に不安がある
  • 屋根の材質とソーラーパネルの相性が悪い

このような場合は、屋根の補強をおこなうか、別の場所に設置するなどの対応が考えられます。

デメリット02. 屋根が雨漏りするリスクがある

屋根にソーラーパネルを設置する際、工法によっては屋根に穴を開ける必要があるため、雨漏りのリスクがともないます。

施工が不十分だと、屋根とソーラーパネルを固定している部分にすき間ができ、雨水が侵入してしまう可能性があります。

デメリット03. 建物の耐震性能に悪影響を及ぼすリスクがある

ソーラーパネルの重さは、1枚あたり15kgから20kgが一般的です。
仮に100枚のソーラーパネルを設置するなら、1,500kgから2,000kgの重さが屋根の上にかかることになります。

基本的に、1981年6月1日の改正以降の建築基準法に沿った建物は、ソーラーパネルによって屋根が破損・崩壊することは考えにくいです。しかし、心配な場合は専門家による診断を利用してもよいでしょう。

設置に関するデメリットへの対策

太陽光発電システムの設置に関するデメリットへの対策を解説します。

屋根以外の設置場所を検討する

屋根の面積が小さい・建物が古いなどの理由で、屋根にソーラーパネルを設置することが難しい場合は、屋根以外の設置場所を検討してみましょう。
敷地内に空きスペースがある場合は、地上設置型の太陽光発電システムを導入することが可能です。

また、従業員や来客用の駐車場がある場合は、ソーラーカーポートを設置することで、発電量を確保しているケースもあります。

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屋根の状態を事前に確認しておく

太陽光発電システムを設置した後に、以下のような状況になると、屋根に設置したソーラーパネルを一時撤去しなければならない可能性があります。

  • 屋根の防水処理のし直しが必要になった
  • 屋根の強度に不安が出てきた
  • 事務所が移転することになった

そのようなことにならないよう、必要に応じて設置前に屋根の補修や防水処理をおこなったり、将来的に事務所の建て替え・移転の可能性がなあるか確認したりしておくことをおすすめします。

設計士など専門家に相談する

建物や屋根の強度に懸念がある場合は、設計士や建築士など、専門家に相談してみる方法もあります。
専門家であれば、耐震性に関する診断に対応できるケースもあります。

太陽光発電の「工事」に関するデメリット

太陽光発電の導入計画を進めたあとは、いよいよ工事の工程に入ります。しかし、ここでも気をつけるポイントがありますので、それらについて解説します。

想定外の工事費用が発生する場合がある

設置前の調査の結果、設置場所の強度に問題があると判断された場合、補強工事が必要になる可能性があります。
また、見積もりの作成後から契約まで時間を要した場合、その間に資材価格が高騰してしまうと、全体の費用が増加する可能性があります。

もっとも気をつけたいのは、知識不足の業者や悪質な業者と契約してしまうケースです。
この場合は、相場より高額で契約してしまったり、設計を誤ることで思ったような発電量が得られなかったりといったトラブルに繋がります。

工事期間中は、業者や関係各所との綿密な連携が必要になる

太陽光発電の施工業者を選定したあと、導入を進めていく際は、設計・施工・電気工事・電力会社との手続きなど、業者や関係各所との連携をとっていく必要があります。

これらの業者間のスケジュール調整・連絡・情報交換を適切におこなわなければ、工事の遅延・仕様の変更などに繋がる可能性があります。

工事に関するデメリットへの対策

太陽光発電の工事に関するデメリットへの対策を解説します。

追加費用の可能性を業者に事前に確認する

イレギュラーな事態が発生した場合は、見積もりを提出した後に工事費用が追加される可能性があります。

心配な場合は、事前に工事費用の追加の可能性について確認してみましょう。適切な対応をおこなう業者であれば、どのような場合に工事費用が追加されるか納得いく説明をしてくれるでしょう。

自社で工事に対応できる業者を選定する

太陽光発電システムの施工業者を選定する際は、複数業者を比較し、自社で企画・設計・工事まで対応できる業者を選ぶことをおすすめします。

それぞれの分野で高い専門性を活かして導入を進められるほか、自社で工事をおこなうぶん、顧客に対して責任感が強い場合が多いです。
また、やりとりをおこなう業者が1者で良いため、スケジュール調整などにかかる工数が削減されます。

デメリットの発生リスクを抑えるための当社の取り組み

ハウスプロデュースは、本記事で紹介したような、太陽光発電の導入に関連するデメリットが発生するリスクを最小限に抑えるための取り組みをおこなっています。

すべての工程を自社で管理
設計・部材の調達・各種申請サポート・工事をすべて自社で対応できるよう、各部門の専門家が在籍し、綿密に連携をとっています。
これにより、スムーズな工事の進行や、安全性に優れた配置・配線での導入を実現しています。
10年間の施工保証
施工したすべての太陽光発電システムに「10年間施工保証」を付帯しています。当社の施工品質に自信があるからこその長期保証となっています。
太陽光発電と屋根の専門家
当社は屋根工事に関するノウハウも保有しています。状況に合わせた屋根の補強工事だけでなく、建築士による耐震強度チェックにも対応しており、安心して屋根を預けていただける太陽光発電の業者です。
精度が高いシミュレーションを提供
当社は、過去30年間の地域ごとの日射量データを搭載し、周辺環境の3Dモデリングも可能な機器を使用し、シミュレーションをおこないます。そのうえで、自社のノウハウを活かして、もっとも費用対効果が優れたシステムを提案・導入いたします。

ハウスプロデュースは、このような特徴・取り組みを通して、お客さまが太陽光発電でメリットを実感していただけるよう尽力します。

ハウスプロデュースの太陽光発電の導入事例

ハウスプロデュースが、実際に提案・設計・施工をおこなった導入事例の一部をご紹介します。

税制優遇を活用した自家消費型太陽光発電システム

株式会社ナカヱ 新設倉庫 屋根上 太陽光パネル
株式会社ナカヱ様 新設倉庫 屋根上 太陽光パネル
導入先 株式会社ナカヱ 様
都道府県 和歌山県
年間発電量 30,810 kwh
導入目的
  • 固定資産税の特例を活用して、新設倉庫に太陽光発電システムを導入したい
導入効果
  • 【税制優遇の活用】即時償却で設備費用を初年度に一括償却
  • 約2年で投資回収

はじめはFITによる売電を検討されていましたが、売電のための設備を入れる費用が高額で、費用対効果が合う提案が難しい状況でした。 しかし、ヒアリングを重ねるうちに新築の倉庫を建設されることがわかりました。
そこで、新築の建物に設置するシステムが対象となる税制優遇を活用し、自家消費型の太陽光発電システムをご提案したところ、数年で初期費用を回収するプランをご提案でき、導入に至りました。

営業担当S

補助金を活用した自家消費型太陽光発電システム

第一熱処理工業株式会社 四日市工場 太陽光パネル
第一熱処理工業株式会社様 四日市工場 太陽光パネル
導入先 第一熱処理工業株式会社 様
都道府県 三重県
年間発電量 325,006 kwh
導入目的
  • 既設太陽光発電の発電量を増やして自家消費率を高めたい
導入効果
  • 施設の電気使用量を70%以上削減、年間で500万円以上の電気料金を節約見込み
  • 年間で約166t-co2のCO2排出量削減

補助金の審査には、太陽光発電導入によるCO2削減効果やコスト効率性などが考慮されます。
本件では何度も打ち合わせを重ね、お客さまも事業計画を練り上げてくださったことで、補助金の採択に繋がったと感じています。

営業担当Y

まとめ

本記事のまとめです。

  • 太陽光発電システムを導入する前に気をつけたい注意点・デメリットが複数ある
  • 適切な対応・設計・工事ができる業者に相談することで、それらのデメリットが発生するリスクを最小限にとどめることが大切
  • ハウスプロデュースは、豊富な経験と知識を活かし、お客さまごとに「もっともメリットが出る設計」をご提案いたします。

太陽光発電の特性を理解したうえで、導入を検討しましょう。

ハウスプロデュースでは、ご相談いただいたお客さまに対して、導入効果や費用の概算がわかる簡易お見積りを無料で提供しております。
無理な営業はいたしませんので、太陽光発電で自社の電気料金削減やCO2排出削減に取り組みたい企業の方は、まずはお気軽にお問合せください。

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執筆者:株式会社ハウスプロデュース広報部

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当社は、産業用太陽光発電システムのEPC工事を専門に手がけています。経験豊富な電気工事士やエネルギーマネジメントアドバイザーなどの有資格者が在籍。一次情報や専門家からの取材を基に、EPC事業者としての「現場から得たノウハウ」を活かしたコンテンツ作りに取り組んでいます。

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