太陽光発電工事の流れや失敗しないためのポイントを解説

太陽光発電システムを導入する場合、業者と施主(お客様)との連携が重要になります。
とくに、工場やオフィスなど自社の建物に対して工事を行うケースでは、業者の工事に関する技術・知識をよく確認する必要があります。

今回は、太陽光発電の導入を検討している法人・企業の方に向けて、太陽光発電の工事の流れや失敗しないためのポイントについてお伝えします。

ハウスプロデュースの太陽光発電工事の特徴もお伝えしていきます。ぜひ最後までご覧ください。

太陽光設置お任せ隊の施工事例と導入効果

太陽光発電の設置依頼から工事の流れ

まずは、太陽光発電の設置工事の内容と全体の流れを把握しておきましょう。

  1. シミュレーション
    まずはお客さまの建物に太陽光パネルを設置して、十分なメリットが得られるのかシミュレーションします。
    正確なシミュレーションのために、建築図面・電気料金明細・デマンドデータなどの資料を用意しておくとスムーズです。
  2. 現地調査
    シミュレーション・商談の結果、太陽光発電を導入する方向になった場合は、現地調査に移ります。設置場所の状態・ケーブルの配線ルートなどの確認を行います。
    また、キュービクル内部も確認する場合があるため、単線結線図を事前に用意するとスムーズです。現地調査の作業時間は1時間から2時間が目安です。
  3. 見積もり・契約
    現地調査の情報をもとに、太陽光発電の導入にかかる正確な費用を計算します。
    この際、太陽光発電の費用対効果を最大化できるよう、部材の組み合わせやシステム設計を複数パターンでシミュレーションして検証することもあります。十分な費用対効果が期待できると判断でき、見積もり内容に納得すれば、契約の流れとなります。
  4. 申請業務
    太陽光発電の工事を始める前に、電力会社に申請を行う必要があります。FIT認定を申請する際は経済産業省にも申請を行います。
  5. 着工
    工事業者による太陽光発電システムの設置工事開始です。足場の組み立て・架台や太陽光パネルの取り付け・配線を繋ぐ電気工事などの作業を行います。小規模の建物であれば1日〜3日程度で終了します。
  6. 工事完了
    電気測定などを行い、太陽光発電システムが正常に稼働するか検査を行ったのち、工事完了となります。

太陽光発電工事の内容

  1. 近隣への挨拶
    工事の騒音や作業員の出入りについて、工事前に近隣住民の方にお知らせします。
  2. スライダー(昇降機)の設置
    15〜20kgの太陽光パネルを屋根上に運ぶためのスライダーを設置します。建物に傷がつかないよう注意し、スライダーが正常に動くかを確認します。
  3. 墨出し
    墨つぼを使って、パネルの位置を屋根上に線でマーキングします。この際、メーカーの指示に従い、JIS規格(性能や安全性に関す規格)を満たすように作業します。
  4. 下穴開けとコーキング
    雨漏り防止のため屋根に下穴を開けコーキング剤(穴を開けた場所からの雨漏りを防ぐための詰め物)を注入します。
    架台の固定
    架台をビスで固定します。架台と屋根の隙間にもコーキングを施します。
    フレームの設置
    架台にフレームを取り付け、水糸を使って水平に調整します。
    太陽光パネルの配置
    スライダーで屋根上にパネルを運び、設置します。配線の整備も同時に行います。
    周辺機器の設置
    パワーコンディショナや接続箱など、太陽光発電システムの周辺機器を設置します。キュービクルが設置されている場合は、そちらも太陽光発電システムと接続するための工事を行います。
    最終チェックと清掃
    パネルの表面を清掃し、全ての工程が完了したことを確認します。
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太陽光発電工事にかかる期間

太陽光発電工事の着工から完工までの期間の目安は、以下のとおりです。

AC容量 着工から完工までの目安期間 設置場所の例
10kW未満 2日から3日 小規模オフィスや住宅
100kW 2週間から3週間 工場や店舗など
250kW 4週間から6週間 大規模な工場や商業施設など

自社の状況や設置する規模などを踏まえながら、いつごろから工事を依頼するのか逆算して導入を検討するのがよいでしょう。

太陽光発電の工事業者選びで失敗しないためのポイント

ここまで太陽光発電の工事に関して、概要的な部分を中心にお伝えしてきました。

しかし「工事業者は結局どうやって選べばいいの?」と疑問に思われた方もいることと思います。

ここからは、太陽光発電の工事を依頼する業者選びのポイントについて触れていきます。

業者の工事実績や保証面をチェックする
自家消費は従来の野立て太陽光と根本的に設計が異なるため、自家消費のや屋根上の工事実績数を積んでいる業者は信用度が高いです。また、設置後の安心のためにも保証が充実しているか確認しましょう。
提案・設計・施工まで一貫で行える業者に依頼する
太陽光発電システムの導入の工程(企画立案・材料調達・システム設計・工事・メンテナンス)すべてを一貫して行える「EPC事業者」は、専門的な技術と管理体制を持ち合わせています。
3者以上の業者を比較検討する
太陽光発電の工事は、業者ごとに施工内容や対応が異なります。3者以上で相見積もりをとり、施工技術や営業マンの対応をみながら業者を絞ることをおすすめします。
屋根の知識もある業者へ依頼する
太陽光パネルは1枚あたり15〜20キロあるため、自家消費型太陽光発電の工事は屋根への負担・設置可否・補強の必要性が判断できる業者が安心です。
複数のメーカーを取り扱っている業者へ依頼する
使用できる製品メーカーが少ない業者は「調達力不足」や「あえてメーカーを限定して調達コストを下げている」といったパターンが考えられます。また、複数メーカーを取り扱っている業者は、お客様ごとに異なるニーズに適応した特徴を持つ製品を選んでくれます。
許認可や資格をチェックする
太陽光発電の工事は電気工事士の有資格者がいることが必要です。繊細な電気や配線の工事など、自社対応できる業者へ依頼することをおすすめします。

太陽光発電の業者選びのポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

太陽光発電業者の選び方とは?失敗しないための6つの選定基準を現場のプロが解説

ハウスプロデュースの工事の特徴

株式会社ハウスプロデュースの工事面の特徴をご紹介します。

設置場所の条件に最適な設計

太陽光発電の導入において、工事と同じくらい設計の能力も大切です。

ハウスプロデュースは、建物の条件に合ったキュービクルやパワーコンディショナーの位置・影の入り方・立地条件に対して相性の良い製品選びなど、設計面にも力を入れています。

お客さまによっては、発電効率の良い組み合わせが見つかるまで繰り返しシミュレーションを繰り返すなど、最適な設計を作ることにこだわっています。

関連記事:自家消費型太陽光発電で損しない見積もりのポイント|当社のシミュレーション作成の流れも解説

高度な技術を必要とする工事にも対応

当社は創業から30年、太陽光発電の工事において6,500件以上の施工を経験してまいりました。

当社は、野立てや建物への設置など多くの案件を経験してきたことで、電気工事のノウハウが蓄積しています。
自家消費のように、高度な技術を必要とする工事にも柔軟な対応が可能です。

屋根工事の経験も豊富

自家消費型太陽光発電は、基本的に建物の屋根への設置となります。そのため、建物の構造や屋根にかかる負荷を考慮した設計が必要です。

当社は創業当初、屋根修繕・リフォーム事業を行っていた経験があり、屋根や建物の構造を熟知しています。経験豊富な職人が、屋根の状態も診断しながら安全な設計・工事を行います。

また、当社は屋根に穴を開けずにパネルを設置できる工法・製品に対応しておりますので、そのようなご相談もお気軽にお伝えください。

ソーラーカーポート設置における精密な工事

駐車場の上部スペースを活かして太陽光発電を行う「ソーラーカーポート」の設置もお任せください。

当社の技術を活かして、コンクリートの基礎にソーラーカーポートの柱を設置する際は、ミリ単位で角度調整します。
このように精密な工事を行うことで、安全性と発電効率が高いシステムを提供いたします。

長期施工保証

ハウスプロデュースは、工事を行ったすべての太陽光発電システムに「10年間施工保証」を無償で付帯しているため、万が一、当社の瑕疵による問題が発生した場合もご安心いただけます。

また、全国に協力店を構えているため、導入後のトラブルにも迅速に駆けつけます。

ハウスプロデュースによる太陽光発電の導入事例

株式会社ハウスプロデュースの導入事例をご紹介します。

自家消費型太陽光発電の導入事例写真
株式会社特殊金属エクセル| 埼玉事業所・R&Dセンター 

金属材料の製造などを手掛ける「株式会社特殊金属エクセル」様へは、以下の経営課題の解決に向けて導入を支援させていただきました。

課題
  • 製造コスト削減に加えて、早期の再エネ導入による脱炭素促進で業界リードを目指したい
効果
  • 全国事業所の約9%(60万kWh)の消費電力を削減
  • 製造過程におけるCO2排出量を年間300t削減
  • 新設工場を設置予定となる遊休地の有効活用

金属材料製工場の屋根上・遊休地・駐車場の3エリアに太陽光発電設備を設置し、年間1,000万円の電気代削減に加えて、年間CO2排出量300トンの削減が見込まれています。

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まとめ|太陽光発電の工事は施工力がカギ

太陽光発電の工事、とくに建物への設置には専門的な技術が必要になります。そのため、電気工事士のような国家資格取得者がいて、経験豊富な業者や職人へ依頼することが、安全な備導入の近道といえるでしょう。

株式会社ハウスプロデュースは、屋根と太陽光発電の双方において、設計・工事の高度なノウハウを蓄積している数少ない企業だと自負しております。

事業用太陽光発電の導入を検討している方は、お気軽に一度ご相談ください。

自家消費型太陽光発電の仕組み、メリットデメリット、補助金などを解説 自家消費型太陽光発電の仕組み、メリットデメリット、補助金などを解説
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執筆者:株式会社ハウスプロデュース広報部

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当社は、産業用太陽光発電システムのEPC工事を専門に手がけています。経験豊富な電気工事士やエネルギーマネジメントアドバイザーなどの有資格者が在籍。一次情報や専門家からの取材を基に、EPC事業者としての「現場から得たノウハウ」を活かしたコンテンツ作りに取り組んでいます。

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