失敗しない太陽光発電の相見積もりのポイント3選|当社シミュレーション作成のこだわりも紹介

太陽光発電を導入する際、契約の前には必ず業者の「見積もり」という工程が入ります。太陽光発電に限った話ではありませんが、見積もりの項目と費用だけで判断する前に「見積もりの価格は適切か」を確認しておくことが大切です。

この記事では、太陽光発電設備を自社の屋根や所有地に設置する「自家消費型」を検討している方を想定し、見積もりで知っておくべき対策をお伝えします。また、当社(株式会社ハウスプロデュース)の見積もり作成の流れやこだわっている点を解説します。

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見積もりの適正価格を知るためには相見積もりが有効

見積もりの相場を知るためには相見積もりが有効です。

太陽光発電の見積もりは、費用が高くて損をしてしまうのは本末転倒ですが、じつは安ければ安いほど良いとも言い切れません。その理由を説明します。

見積もりに含まれる項目には、おもに以下のものがあります。(記載名称は、業者によって異なることがあります)

  • ソーラーパネル(モジュール)
  • 架台
  • 接続箱
  • パワーコンディショナー
  • ケーブル
  • 遠隔監視装置
  • 設置工事費
  • 電気工事費
  • 構内支柱
  • 申請費
  • 諸経費(処分費など)

多くの見積もりでは、このような「項目名」は同じですが、その中身は業者によってさまざまです。

たとえば「架台」という項目名は各社同じですが、どのメーカーの部材を使用するのかや、架台の組み方によっても費用が変化します。強度の高い架台にしようと思えば、おのずと費用もかかってきます。また、同じ「ケーブル」という項目でも、その品質はさまざまです。電気を効率良く送るためには太く強いケーブルを使用するほうが発電効率が良く、そのぶん費用はかかります。

上記のように、一定以上の品質を求める場合には相応の費用がかかってきます。

一方で、相場価格より明らかに安い業者の場合、初期費用は抑えられますが、事前に想定していた発電量を大きく下回ったり、故障や機器トラブルが頻発、サポート体制が整っていないなど最終的に損をする可能性もあるため注意が必要です。

業者の見積もり価格が適切かどうかを知るためには、複数社に見積を提示してもらい「相見積もり」で相場感を探ることが重要です。

見積もりから太陽光発電業者の体質を見抜く

太陽光発電の見積もりが適切かどうか見極めるポイント

太陽光発電の適正価格を探るためには、相見積もりが有効だとお伝えしました。ただし、価格だけでは業者ごとの体質まで見抜くことは難しいでしょう。

そこで、信頼できる業者かどうかを推測するためのポイントをご紹介します。

見積もり書の詳細について質問する

「見積もり書について質問し、詳細まで説明してもらう」ことは、有効な手段の1つです。

なぜその数値に行きついたのかという「根拠」の部分を、質問することで引き出します。きちんとした業者であれば、担当者が一つひとつの項目について、プロとしての見解と詳細な説明を行えるはずです。

質問例は「架台の間隔は、強度的に問題ない設計ですか」「ケーブルの太さは、電気を送るのに問題ない太さですか」「電気の変換効率はどの程度ですか」などです。

シミュレーションが正しく行われているか確認する

自家消費型太陽光発電の見積もりでは、シミュレーションが自社の状況に沿ったものであるかどうか、よく確かめておきましょう。

自家消費型太陽光発電は、従来の主流であった投資用太陽光発電よりも、さまざまな要素がシミュレーションに絡んできます。たとえば、以下のようなものです。

  • 自社の営業時間が考慮されているか
  • 自社の電気使用量に合った太陽光パネル容量が設定されているか
  • パワーコンディショナーの配置は適切か

実際の数値と異なるシミュレーションで設置してしまわないよう、シミュレーションの説明の際には、少しでも気になったことは質問して解決を図りましょう。

kW単価の相場を確認する

見積もり書の価格が妥当かどうかを見る時に便利な指標が「kW単価」です。

kW単価を出す計算式は簡単で「見積もり総額 ÷ 太陽光パネルのkW数=kW単価」で算出できます。

kW単価の相場ですが、経済産業省の資源エネルギー庁の資料によると、2020年に設置された太陽光発電の設備費用の平均値は、10kW以上50kW未満の低圧区分では「25.5万円 /kW」、50kW以上250kW未満の高圧区分では「20.7万円 / kW」です。

(※メーカーや型番によっても相場が変わりますので、目安としてお考えください)

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見積もり作成までの流れ【ハウスプロデュースの場合】

太陽光設置お任せ隊を運営する「株式会社ハウスプロデュース」へお問い合わせいただいた場合の、シミュレーションを作成の流れと、弊社で注力している部分をご説明します。

1. 設置場所の住所をもとに航空写真を確認

航空写真を確認

ハウスプロデュースへお問い合わせいただいた痕は、設置予定の建物がある住所をお伺いし、航空写真で建物の周辺環境や屋根・屋上の広さ・形・屋根材を確認します。

最適な太陽光発電設備を提案するためには、航空写真でこれらの要素を確認することがとても大切な工程になります。

(※住所や航空写真の画像などは、弊社の業務の範囲内でのみ使用し、許可なく第三者に渡すことはありません)

2. 航空写真をベースにして図面を作成

当社では、以下のようなことに気を付けています。

  • キュービクルやパワーコンディショナーの位置関係は適切か
  • 影の入り方が考慮されているか
  • 設置方法に対して相性の良い製品を選定しているか
  • キュービクル:高圧受電契約において、発電所から送られる高電圧の電気を、施設で使える電気に変換する機器
  • パワーコンディショナー:太陽光発電が作る直流電気を、建物で使用できる交流電気に変換する機器

また、ケーブルの配線にも注意を払います。太陽光パネルで発電した電気は、ケーブルをつたってキュービクルやパワコンへ流れていきます。この時、ケーブルの長さが長くなるほど発電効率が下がるほか、ケーブルが目立つと建物の外観を損ないます。

図面作成者の知識が乏しいと、細かい項目を見落とし実際のシミュレーション数値と実発電量に大きな乖離が生まれてしまいます。ハウスプロデュースでは、現場経験を持つ社員で構成された専門部署を用意しており、高度な図面作成に取り組んでおります。

3. 図面の内容をもとにシミュレーションを作成

図面の内容をもとに、ソフトを使用してシミュレーションを作成します。

ハウスプロデュースは、国内でも最高品質のシミュレーションソフトを採用しています。設置場所の周辺環境をリアルに反映した「実際の発電量に近いシミュレーション」の作成が可能です。

「もっと発電量や効率が高められるのではないか」と感じた際は、納得いくまでシミュレーションを重ね、お客さまのメリット最大化に向けて尽力します。1社に対して最大で10種類ほどシミュレーションを作成したケースもございます。

4. 設備導入にかかる費用の試算

シミュレーションごとに、設備費用を試算します。

先述したように、ハウスプロデュースは1社のお客さまに対して、10種類以上のパターンで図面、シミュレーションを作成することもあります。

設計パターンに応じて、相性の良い太陽光パネル・パワコンの種類やメーカーが異なります。あらゆるパターンを試算し「お客さまにとってもっとも太陽光発電による恩恵が享受できる最適解」を導き出します。

5. 費用と電気代削減額の試算をもとに収支を作成

以下3つの数字を照らし合わせて、設備費用や回収期間など、具体的な収支を作成します。

  • 3の工程で算出した発電量シミュレーション
  • 4の工程で算出した設備費用の試算
  • お客さまからいただいた電気使用量や電気料金の情報

この収支をもとに、何年で費用を回収できるのか、本当に太陽光発電を導入することでお得になるのか説明いたします。

ここで肝心なのは、企業の太陽光発電は、設置スペース・日射量・普段の電力使用状況によっては必ずしも経済メリットが出るとは限らないということです。

ハウスプロデュースは、シミュレーションの結果から収支の面でお客様にメリットが薄いと判断した場合には正直にお伝えしております

太陽光発電はCO2削減・CSRなどのメリットもあるため、ご納得いただける場合は計画を進行いたしますが、こちらから無理な営業は行いませんのでご安心ください。

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ハウスプロデュースの太陽光発電システム導入事例

太陽光設置お任せ隊を運営している「株式会社ハウスプロデュース」の施工事例をご紹介します。

1940年の設立から、卓越した技術で高品質の金属材料を提供し続ける「株式会社特殊金属エクセル」様への導入事例では、工場の屋根上・駐車場・敷地内のスペースに太陽光発電設備を設置いたしました。

株式会社特殊金属エクセル| 埼玉事業所・R&Dセンター 
導入目的
製造コスト削減に加えて、早期の再エネ導入による脱炭素促進で業界リードを目指したい
導入効果
  • 全国事業所の約9%(60万kWh)の消費電力を削減
  • 製造過程におけるCO2排出量を年間300t削減
  • 新設工場を設置予定となる遊休地の有効活用

導入による効果としては、年間1,000万円の経費削減に加えて年間CO2排出量300トンの削減が見込まれています。同社からは、太陽光発電設備の導入による電気代削減効果や再生可能エネルギーの活用による脱炭素化を評価していただきました。

RE100加盟企業を取引先にもつ製造工場が導入を決断した本当の理由

ハウスプロデュースの工事の特徴

太陽光設置お任せ隊(運営:株式会社ハウスプロデュース)は、提案・設計だけでなく、工事においてもお客様にご満足いただけるように気を配っております。

設置場所の条件ごとに最適な設計を行なう

先述したように、当社・ハウスプロデュースは設計・シミュレーション作成に時間をかけてこだわっています。以下の要素はとくに気を配りながら、設計を行います。

  • 外観を損なわない
  • 発電効率が高い
  • 設備や電気使用状況と相性の良い製品選び

屋根工事と太陽光の双方のプロである

ハウスプロデュースは、太陽光発電事業を開始して以来、累計5,000件以上の太陽光発電システム建設を行なってきました。また、創業当初は屋根工事や建物のリフォーム事業で培われたノウハウを活かして、耐震強度や屋根への負担を考慮した設計を施します。

高度な技術を要する工事も対応可能

企業向けの太陽光発電では、設置場所の電力契約形態によっては「キュービクル」とよばれる設備の操作が必要です。これは、電気工事の資格を持つ人のなかでも、経験豊富で高い技術をもつ工事士でなければ操作が難しいところです。

ハウスプロデュースには第一種電気工事士の有資格者が在籍しており、お客さまの建物の規模にかかわらず柔軟に対応できる体制を整えています。

【2023年版】太陽光発電工事の流れや失敗しないためのポイントを解説

まとめ

株式会社ハウスプロデュースでは、項目の一つひとつに責任を持って見積もりを作成します。

太陽光発電設備の導入には、けっして安くはない費用がかかります。弊社は、その費用面の判断材料になるシミュレーションを丁寧に行うことで、お客さまが信用できるご提案に繋げています。

今まで大手企業が行うものだという風潮が強かった「脱炭素経営」は、いまや企業規模に関わらずどの企業でも行うべき施策となっています。

電気料金を削減しながら脱炭素経営に取り組むことができる「太陽光発電」を検討している方は、ぜひ弊社へお気軽にお問い合わせください。

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執筆者:株式会社ハウスプロデュース(広報部)
全国累計5,000件以上の産業用太陽光発電システムのEPC工事(提案・設計・施工管理・O&M)を手掛ける当社の広報チーム。現在、第一種電気工事士・一般耐震技術認定者・エネルギーマネジメントアドバイザーなど有資格者が在籍。一次情報や専門家からの取材で得た情報に基づき、EPC事業者として「現場から得たノウハウ」を反映させたコンテンツ作りに注力。
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