太陽光発電の設置面積と発電量の目安|工場やオフィスに設置する際に必要な面積は?

企業のオフィスや工場などの屋根へ太陽光パネルを設置し、自社で使用する電力を自前で賄う「自家消費型太陽光発電」が注目されています。

しかし、自社に太陽光の導入を検討している企業のなかには、そもそも、

  • 自社ではどの程度の電力が必要とされるのか?
  • そのためにはどの程度の規模の太陽光発電システムを導入する必要があるのか
  • 自社の建物の面積で足りるのか?

といったことがわからずお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、屋根に太陽光発電パネルを設置する場合、どの程度の面積が必要なのか、事例などもあわせて紹介します。なお、社屋や施設の規模によっても必要な発電量は異なるため、オフィスと工場の2パターンに分けて解説しています。

自社で検討している太陽光発電システムの規模に応じて、ぜひ参考にしてみてください。

産業用太陽光発電の設置に必要な面積の目安

環境省の資料「太陽光発電(非住宅系)の導入ポテンシャル(PDF)」によると、太陽光発電の設置に必要な面積は、1kWあたり15㎡程度となっています。1㎡あたり0.0667kWのソーラーパネルを設置できる計算です。

上記をもとに、10kW以上の太陽光発電を設置する際に必要な屋根の面積の目安を紹介します。

(※数値は設置条件や製品によって異なりますので、あくまで参考としてご覧ください)

容量(kW) 年間の発電量(kWh) 面積の目安(㎡)
10 10,000〜12,000 100〜150
30 30,000〜36,000 300〜450
50 50,000〜60,000 500〜750
100 100,000〜120,000 1,000〜1,500

同じ容量の太陽光パネルを設置するなら、基本的に傾斜のある屋根へ設置するより、陸屋根や地上など平らな場所へ設置するほうが広い面積を必要とします。

その理由は、平らな場所では角度をつけて太陽光パネルを設置するため、前列のパネルの影が後列のパネルにかからないよう、間を広く取るからです。

また、太陽光パネルは同じ出力でもメーカーによって性能や1枚あたりの面積が異なります。そのため、1枚あたりの性能が高い太陽光パネルのほうが、少ない面積と枚数で設置できます。

関連記事:工場やオフィスの屋上で自家消費型太陽光発電を行うメリット|導入までの流れや注意点を解説

工場やオフィスの屋上の面積と太陽光パネルの関係

オフィスの屋根やビルの屋上に太陽光発電を設置する

工場やオフィスの屋根・屋上へ太陽光発電システムを導入する場合、どの程度の電力が必要で、そのために面積はどの程度確保する必要があるのか紹介しましょう。

太陽光パネルのサイズはメーカーごとに異なる

そもそも太陽光発電に用いられる太陽光パネルは、メーカーや製品によってサイズ・大きさが異なります。たとえば、使用頻度が多い250Wクラスのパネルで比較してみても、国内大手メーカーによって以下のような違いがあります。

         
幅(mm) 奥行き(mm) 高さ(mm) パネル1枚の面積(㎡)
SPR-E20-250(東芝) 1,559 798 46 1.24
HIT P255αPlus(Panasonic) 1,580 812 35 1.28
NQ-256AF(シャープ) 1,318 990 46 1.30
KJ270P-5ETCG(京セラ) 1,470 990 36 1.45
PV-MA2530N(三菱電機) 1,657 858 46 1.42

上記の表を見てもわかるように、たとえば三菱電機の製品とシャープの製品では300mm以上の幅の違いがあります。これは、太陽光パネルには統一の規格が存在せず、採用する太陽電池セルの大きさや枚数、並べ方の違いによって差が生じまるのが大きな理由です。

そのため、一概に屋根や屋上の面積に応じて「◯◯枚の太陽電池パネルが設置できる」とは断言できません。また、屋根や屋上の形状・角度などによっても設置可能な枚数は異なります。

工場・オフィスの屋根に太陽光発電を設置できる面積

今回は、わかりやすい目安となるよう、屋根面積が500平方メートルの工場を例に算出します。先ほど紹介した東芝製の太陽光パネルの場合、500平方メートルの工場であれば、

約400枚【500(屋根面積) ÷ 1.24(パネル1枚の面積) ≒ 400】

の太陽光パネルが設置できることになります。

パネル間の面積も開ける必要がある

太陽光パネルを設置する際は、パネルどうしの影が入らないようにしたり、メンテナンス用に通路を確保したりするため、パネル間にスペースをとる必要があります。 そのため、実際は屋根面積いっぱいに太陽光パネルを敷き詰めるということはありません。

工場・オフィスの屋根ではどのくらいの電気が作れて、どのくらい賄える?

上記で例に挙げた500平方メートルの工場への設置で、太陽光パネル1枚で250Wの出力が出ると想定した場合、400枚に換算すると10万W、すなわち100kWの電力となります。

ちなみに、日本経済国際共同研究センターの「工場の電力需要に関するアンケート調査」によると、従業員数29人未満の小規模な工場では最大需要電力は100kW前後とされており、太陽光発電で使用電力の多くをまかなえるといえます。

ただし、これはあくまでもアンケート調査での数値であり、工場によっても求められる電力量は異なるため参考データに過ぎません。自社の電力が賄えるかどうかについては、実際の電力消費量をもとに検討する必要があります。

工場従業者数別最大需要電力

(画像引用:「工場の電力需要に関するアンケート調査」調査結果の概要速報版|日本経済国際共同研究センター)

工場やオフィスの屋根・屋上以外で必要なスペースの面積

太陽光発電を導入するためには、屋根や屋上へ太陽光パネルを設置して終わりではありません。

高圧電力契約をしている場合は、発電した電力を工場やオフィス内まで送電する「キュービクル」とよばれる設備が必要です。また、夜間や非常時などにも使えるよう電力を蓄えておきたい場合は「蓄電池」を導入するケースもあります。

これらの設備は太陽光パネルと比較しても重量があるため、屋根へ取りつけることが難しいことがあります。その場合は、別途地上に設置スペースを別途確保しておく必要があります。

キュービクルは建物の規模によってもサイズが変わりますが、幅2メートルから3メートル程度、奥行きや高さは1メートルから2メートル程度の大きさのものが多いです。

工場屋根に太陽光発電設備を導入するメリットについて、以下の記事でも詳しく解説していますので、こちらもぜひご覧ください。

太陽光発電でわからないことがあればお気軽にご相談ください!

「導入コストや回収年数は?」「どれくらいのメリットがあるの?」「どんな補助金が使えるの?」「自社でも導入可能か?」など
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ハウスプロデュースによる工場屋根への太陽光パネル導入事例

太陽光設置お任せ隊(運営:株式会社ハウスプロデュース)は、工場や事業所の屋根への太陽光発電導入において豊富な実績があります。サイトへの掲載許可をいただいたお客さまの事例を2つご紹介します。

水産加工工場の事例

水産加工工場への太陽光パネル設置事例

(株式会社瀬戸水産様 設置事例)

水産食品の加工や物流拠点への配送までをおこなう「株式会社瀬戸水産」様は、近年の災害リスクの上昇からBCP対策を検討するなか、太陽光発電ならコスト削減も同時にできると考えたことがきっかけで、ハウスプロデュースへご相談いただきました。

電気使用量の削減だけでなく、導入後に電力会社の基本料金や燃料費調整額が一気に上昇したことから「太陽光発電を導入していなければ電気代がさらに高くなっていた。結果的にこの時期に導入してラッキーだった。」という感想をいただいております。

木材加工工場の事例

木材加工工場への太陽光パネル設置事例

(株式会社アザーワン様 設置事例)

木材加工による展示会ブースやテレビ番組のセット製作・手作り家具の販売などをおこなう「株式会社アザーワン」様は、木材加工をするための機械にかかる電気代削減や、自社のCO2排出削減による脱炭素経営の促進に向けて、太陽光発電の導入をご相談いただきました。

「照明や機械にかかる電気代は、企業努力だけでは大きな削減は難しい。太陽光パネルは、晴れてさえいれば電気代が下がるので期待している。」という感想をいただきました。

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後からパネルの増設はできる?

「太陽光発電を導入した時点では発電容量が十分であったものの、事業拡大などにともない、不足するようになった」または「空きスペースを活用して太陽光パネルを増設したい」といったケースも考えられます。

このような場合、太陽光パネルを増設することは可能ですが、いくつか注意しておかなければならない点があります。

メーカーを確認する

パネルを増設する場合には、既存で設置しているメーカーと同一の製品を選ぶようにしましょう。もし異なるメーカーのパネルを導入した場合、メーカー保証の対象外となり、保証を受けられなくなる可能性があります。

また、太陽光パネルはパワーコンディショナーとよばれる機器に接続しますが、そもそも異なるメーカーのパネルでは取付ができないケースもあります。

自分だけでは判断が難しいため、メーカーや太陽光発電の業者に相談することをおすすめします。

導入時の施工業者へ増設を依頼する

増設の施工を依頼する際には、現在運用している太陽光発電を施工した業者へ依頼するのがベストです。製品本体を対象としたメーカー保証とは別に、施工業者のなかには施工補償を行っているところも存在します。

導入時と別の施工業者へ増設を依頼してしまうと、その時点で施工補償の対象外となる可能性もあるため注意しましょう。

まとめ|土地や屋根の有効活用になる太陽光発電

オフィスや工場など、建物の規模によって床・屋根の面積は異なり、必要とされる電力量も変わります。エネルギー効率を高めランニングコストを削減し、土地を有効的に活用するためにも、屋根や屋上への太陽光発電の設置はおすすめの方法といえます。

太陽光発電は設置面積に比例して発電量も大きくなりますが、その分、導入コストやメンテナンスコストもかかります。自社に最適な発電規模はどの程度なのかを把握したうえで、必要な電力を確保するためにオフィスや工場の屋根を活用した太陽光発電を検討してみてはいかがでしょうか。

太陽光発電でわからないことがあればお気軽にご相談ください!

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 執筆者
*
太陽光設置お任せ隊編集部
太陽光発電及び屋根工事のプロとして全国で5,000件以上の産業用太陽光発電の企画・設計・施工管理を手がける太陽光設置お任せ隊の記事編集チーム。豊富な実績より培ったノウハウと専門家からの取材に基づいた情報を初めての方でも分かりやすくお伝えします。現在、第一種電気工事士・宅地建物取引士・一般耐震技術認定者・エネルギーマネジメントアドバイザー等有資格者が在籍。
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