昨今は、火力発電燃料の原料となるLNGの不足や、ロシア・ウクライナの情勢などによって、電気代の高騰が続いています。
このような状況では、いかに安く電気を調達できるかが、企業が経費削減を行ううえで大切なポイントの1つです。
今回は、企業の電気代削減として効果的な、太陽光発電や蓄電池を用いたピークカット・ピークシフトについて、それぞれの意味や導入方法について解説します。
電力のピークカット・ピークシフトで電気代削減に繋がる「太陽光発電 + 蓄電池」に対して、政府からの補助金制度が設けられています。
電気代削減・CO2削減・BCP対策など複数のメリットが得られる設備をお得に導入するチャンスですので、ご検討の方は情報を追っていくことをお勧めします。
目次
電力のピークカットとは?
「ピークカット」とは、1日の中でもっとも電力需要が多い時間帯における電気使用量を抑えることで電気代を下げる手法です。
ピークカットを行うためには、蓄電池を使う方法と太陽光発電を使う方法、またはこれらを併用する方法があります。
ピークカットを行うことで、無理な節電を行うことなく電気使用料金と基本料金を削減できます。
電力のピークシフトとは?
「ピークシフト」とは、電力需要が少ない時間帯の電気を貯めておき、電力需要が多い時間帯にその電気を使用して電気代を下げる方法です。
たとえば、昼間の電気使用量が多い工場や事業所の場合、電気使用量の少ない早朝や夜間に調達した電気を蓄電池に貯めておき、昼間に貯めていた電気を使用します。
このように電気使用の時間を物理的に移動(シフト)させることで、1日の電気使用量を減らすことなくピークカット同様の効果が得られます。
太陽光と蓄電池を使ったピークカット・ピークシフトで電気代が下がる理由
続いて、蓄電池を使ったピークカット・ピークシフトを行い1日の電力使用量を標準化することで、電気代を削減できる仕組みを解説します。
電気料金の仕組みと関係している
テキストテキスト
(画像引用元:中部電力ミライズ|電気料金の計算方法)
電力会社から購入している電気料金の内訳は、大きく分けて「基本料金」「電力量料金」「再エネ賦課金」で構成されています。
- 基本料金:「契約電力」によって計算される
- 電力量料金・再エネ賦課金:使用電力量によって計算される
電気の基本料金は最大デマンドによって決まる
高圧受電契約の電気代の基本料金のうち「契約電力」は「最大デマンド」によって決まります。
最大デマンドとは「過去1年間でもっとも電気を使用した30分間の使用量」を指します。
上記の画像のように、普段の業務のなかでたった30分間、いつもより多くの電気を使用して、過去12カ月間の最大デマンドを更新したとします。
その場合、その後はいくら月ごとの電気使用量を節約しても、1年間は割高な基本料金を支払い続けることになります。
そこで、太陽光発電や蓄電池を活用し、先述したピークカットやピークシフトによって最大デマンドを抑えることができれば、年間の基本料金を下げることに繋がります。
自家消費型太陽光発電で蓄電池を併用するメリット
自家消費型太陽光発電と蓄電池を併用するメリットは、おもに以下のとおりです。
- 災害などの非常時に電気が利用できる
- 効率的な電気代削減に繋がる
- CSRへの貢献とイメージ向上
太陽光発電と蓄電池を併用することで、悪天候の時や夜間でも、蓄電池に貯めておいた電気を使用できます。
また、今回の記事で紹介したピークカットやピークシフトなどの方法を活用することで、効率よく電気代を削減しやすくなります。
さらに、蓄電池によって停電時の事業継続性を高めたり、太陽光発電によって脱炭素化を進めたりすることは、企業のCSRに対する取り組みとしても評価されます。
自家消費型太陽光発電で蓄電池を併用するデメリット
自家消費型太陽光発電と蓄電池の併用は、以下のようなデメリットもあります。
- 定期的なメンテナンスが必要
- 設置スペースが必要
安全な運用のために、太陽光発電システムや蓄電池は定期的なメンテナンスを行う必要があります。
使用環境や運転期間によってシステムの性能が徐々に低下していくため、適切なメンテナンスで劣化を抑えることが長期的にメリットを得るために重要です。
また、蓄電池の容量によって本体の大きさは異なりますが、ある程度広いスペースを確保する必要があります。
工場や倉庫の節電方法の1つとして注目されている
LNG(液化天然ガス)などのエネルギー価格の高騰や円安などの影響で、電気代の高騰傾向が続いており、工場・倉庫・商業施設をはじめとした多くの企業が節電対策を講じています。
今後も電気代の上昇が予想されるなか、CO2排出削減や非常用電源としての昨日など、さまざまな課題の改善に繋がる「太陽光発電 × 蓄電池」に注目が集まっています。
まとめ
蓄電池を用いたピークカット・ピークシフトによって、1日の電気使用を標準化することで電気代の基本料金を下げられます。
また、自家消費型太陽光発電と蓄電池を利用することで、電力会社から購入する電気を減らして基本料金だけでなく電気使用料金も下げられます。 太陽光発電によって発電した電気も蓄えられますので、雨の日や夜間、停電時の非常用電源としても活用できます。
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