2026年度の産業用ソーラーカーポートの補助金情報

建物の屋根上に太陽光パネルを設置する企業が増加しています。しかし、屋根や屋上の広さによっては、十分な電力が得られないケースがあります。
そこで、駐車場の上部のスペースを活用する「ソーラーカーポート」の導入が増えています。

2026年度の産業用ソーラーカーポートは、最大で対象費用の2分の1が補助される制度があるため、採択されればもちろん大きなメリットとなります。

本記事では、環境省の補助金制度の概要の説明と、当社が手がけたソーラーカーポートの事例を紹介します。ぜひ参考にしてください。

法人向けソーラーカーポートの補助金【2026年度】

ソーラーカーポートの導入で使える補助金制度は2026年度も実施されています。自社のコスト削減や社用車のEV化に向けて補助金の活用を視野にいれた導入もご検討ください。

駐車場等への太陽光発電設備の導入促進事業

環境省の補助金制度「駐車場等への太陽光発電設備の導入促進事業(ソーラーカーポート対象)」の内容は下記のとおりです。

公募期間

  • 公募期間1:2026年4月24日〜2026年6月11日
  • 公募期間2:2026年6月下旬〜2026年7月中旬(予想)
  • 公募期間3:2027年2月中旬〜2027年3月中旬(予想)

対象事業者

下記にあたる法人であり、この補助金を受ける事業を最後まで安全にやり遂げられる経営状態である事業者とされています。 直近の決算で債務超過となっている場合は、原則として対象外となります。

(1)民間企業
(2)独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)第2条第1項に規定する独立行政法人
(3)地方独立行政法人法(平成15年法律第118号)第21条第3号チに規定される業務を行う地方独立行政法人
(4)国立大学法人、公立大学法人及び学校法人
(5)社会福祉法(昭和26年法律第45号)第22条に規定する社会福祉法人
(6)医療法(昭和23年法律第205号)第39条に規定する医療法人
(7)特別法の規定に基づき設立された協同組合等
(8)一般社団法人・一般財団法人及び公益社団法人・公益財団法人
(9)その他環境大臣の承認を得て協会が適当と認める者

募集設備

今回の補助金対象となる設備と、申請にあたっての重要なクリア条件は以下の通りです。

対象設備(工事費も含めて対象) 絶対に守るべき条件・NG事項
① ソーラーカーポート
(一体型、または後載せ型)
  • 太陽光パネル、屋根、架台、パワコン、配線費用が対象。
  • PPAやリースの場合はバラバラ発注NG(1社で一体導入すること)。
② 定置用蓄電池
(据え置きバッテリー)
  • コンクリートブロックを置くだけの「置き基礎」はNG(アンカーボルトでの固定が必須)。
  • 非常用(バックアップ専用)はNG。平日の日常的な充放電運用が必須
  • 家庭用(20kWh未満):11.5万円/kWh以下(国のSII登録製品に限る)
  • 産業用(20kWh以上):**11.8万円/kWh以下**
③ EV・PHEV(車両)
  • 車両単体での申請はNG。「V2H(充放電器)」とセットでの同時導入が必須。
④ 充電器・V2H・通信機器
  • 国の「CEV補助金」の対象型式・要件を満たしていること。

※上記に挙げたすべての設備において、設置にかかる取り付け工事費」や「配線工事費」もすべて一括で補助対象となります。
機材の選定や見積もりの構成を間違えると、設備全体が不採択になるリスクがあるため、事前の型式チェックを徹底しましょう。

募集要件

  1. 駐車場のスペースを使い、ソーラーカーポートや蓄電池を導入すること。
  2. 発電した電気の半分以上(50%以上)を、その敷地内で自分たちで使うこと。
  3. パワーコンディショナーの合計出力が10kW以上、かつ「パネル容量 ≧ パワコン出力」であること。
  4. 災害などで停電した時にも、非常用電源として電気が使える仕組みにすること。
  5. 発電した電気の半分以上(50%以上)を、その敷地内で自分たちで使うこと。
  6. 費用効率性(CO2を1トン減らすためのコスト)が以下基準を下回ること。
    • 一般地域:57,000円/t-CO2
    • 強風地域・多雪地域:70,000円/t-CO2
  7. 国に電気を買い取ってもらう制度(FITやFIP)の認定を受けないこと。
  8. この事業によって生まれた環境価値は、電気を使う人(自社など)のものにすること。
  9. 発電した電気を、別の場所にある自社工場などへ送電(自己託送)しないこと。

(参考:駐車場型太陽光発電設備導入事業 公募容量|一般社団法人 環境技術普及促進協会)

補助率

各設備の補助金額(交付額)の算定方法は以下の通りです。※全体の合計上限額は1億円です。

対象設備 補助金額(交付額)の計算ルール
① 太陽光発電
(カーポート / 垂直型)
【定額】8万円 × パワコンの合計出力(kW)
② 太陽光発電
(ソーラーロード)
【補助率 1/2】(かかった費用の半額)
③ 定置用蓄電池
(据え置き型)
▼目標価格未満の場合(コスパが良いプラン)
・【補助率 1/3】(かかった費用の3分の1)
▼目標価格を超えている場合(割高なプラン)※定額支給へ切り替え
・業務、産業用:3.9万円 × 蓄電池容量(kWh)
・家庭用:3.8万円 × 蓄電池容量(kWh)
④ EV・PHEV(車両) 【定額】2万円 × 蓄電容量(kWh)
※ただし、国の「CEV補助金」の銘柄ごとの上限額が天井となります。
⑤ V2H(充放電設備)
※設置場所で金額が変化
▼公共施設 または 災害拠点に置く場合
・機器費:【補助率 1/2】(上限はCEV補助金と同等)
・工事費:【定額】(上限 95万円 / 基)
▼上記以外の一般施設等に置く場合
・機器費:【補助率 1/3】(上限はCEV補助金と同等)
・工事費:【定額】(上限 15万円 / 基)
⑥ 普通の充電設備 ・機器費:【補助率 1/2】
・工事費:【定額】
※機器・工事費ともに、国の「CEV補助金」の型式ごとの上限額が天井となります。

※すべての計算において、1,000円未満の端数は切り捨てとなります。
※蓄電池や充放電設備(V2H)は、「目標価格のクリア判定」や「設置する施設の属性(公共か一般か)」によって補助額の計算式が大きく変動するため、見積もり時のシミュレーションには十分ご注意ください。

補助金採択の選定における評価ポイント

補助金は応募すれば誰でも採択されるわけではなく、さまざまな基準をもとに総合的に判断されます。

そのため、申請をおこなう際は、ソーラーカーポートを導入することでどのような効果が見込めるのか、調査することが重要です。

「駐車場等への太陽光発電設備の導入促進事業」では、下記のような評価ポイントがあります。

必須要素
  • 事業の実施内容や実施計画が実現可能なものであること。
  • ソーラーカーポート導入に必要な能力・実施体制があること。また、ソーラーカーポート導入の資金の調達が確実に見込めること。
加点要素
  • 導入によるCO2削減効果の費用対効果やCO2削減率が高い
  • 再生可能エネルギーの自家消費比率が大きい
  • 災害時に太陽光発電の電力が地域で活用できる(蓄電池を導入する場合のみ)
  • 再エネ利用の推進に貢献するものである
優先採択の対象となる要素
  • 自治体から「再エネ導入を促進すべき」と指定された地域であること

当社では、ソーラーカーポート及び蓄電池システム、充電設備の導入に関する補助金の調査・申請サポートも行っております。(他社施工案件の場合、当社の補助金サポートの対象外とります。)

(参照元:(民間企業等による再エネの導入及び地域共生加速化事業のうち、(2)設置場所の特性に応じた再エネ導入・価格低減促進事業|環境省)

ソーラーカーポートの価格

ここでは住宅用と産業用の2つの用途に分けて、ソーラーカーポートの相場価格について解説します。

住宅用ソーラーカーポートの相場価格

ソーラーカーポートは駐車台数が多いほど、太陽光パネルを多く設置できます。

最小限の発電量を確保するためにも駐車台数2台以上から販売しているメーカーが多いです。

駐車場2台用
  • 販売価格:200万円〜210万円
  • 発電出力:3k〜7kW
駐車場3台用
  • 設置費用:250万円〜280万円
  • 発電出力:6kW〜9kW
駐車場4台用
  • 設置費用:350万円〜430万円
  • 発電出力:9kW〜13kW

産業用ソーラーカーポートの相場価格

産業用ソーラーカーポートは、家庭用と比べてさまざまな駐車台数や面積などの条件があります。
よって一概に費用を算出することは難しいため、ここでは2台あたりの価格相場でお伝えします。

2台あたりの相場価格
  • 販売価格:100万円〜150万
  • 発電出力:3kW〜5kW

産業用ソーラーカーポートは家庭用とは異なり、設置するkW数が大きくなります。

そのため初期投資額は大きくなりますが、太陽光パネル等の材料を一度に大量発注でき、得られる発電量が増えるため1kWあたりの単価が抑えやすい特徴があります。

  • 上記の「販売価格」はメーカーや工事内容によっても異なりますので目安として参考にしてください。
    また、追加工事などが必要となる場合は追加費用が発生します。実際に導入する場合は見積書を確認して予算に合わせてご検討を進めて下さい。

当社による法人向けソーラーカーポートの導入事例

ハウスプロデュースが手がけた、法人向けソーラーカーポートの導入事例を効果も踏まえてご紹介します。

補助金を活用したソーラーカーポートの導入事例

ソーラーカーポート導入事例
導入先 株式会社アスザック 様
都道府県 長野県
年間発電量 636,297 kwh
目的
  • 屋根だけでなく駐車場スペースも活用して本社のCO2削減率を更に高めたい
  • 補助金を活用してソーラーカーポートの費用対効果を高めたい
効果
  • 当該施設におけるCO2排出量を年間約g250トン-CO2削減(想定値)
  • 【環境省】二酸化炭素排出量抑制対策事業費等補助金「新たな手法による再エネ導入・価格低減促進事業」に採択(総工費の約1/3をコスト削減)
導入事例:環境省の補助金事業に採択!豪雪地域でのソーラーカーポートの導入 導入事例:環境省の補助金事業に採択!豪雪地域でのソーラーカーポートの導入

増設によるソーラーカーポートの導入事例

ソーラーカーポート導入事例
導入先 株式会社特殊金属エクセル 様
都道府県 埼玉県
年間発電量 636,132 kwh
目的
  • 工場の敷地全体(屋根・駐車場・隣接地)を有効活用してコスト削減と脱炭素化を実現したい
効果
  • 当該施設の電気使用量を約10%削減し、年間で約1,000万円の電気代を節約
  • 当該施設におけるCO2排出量を約10%削減し、年間で約300t-CO2排出量を削減
導入事例:年間1,000万円の電気代削減!工場の屋根・駐車場・遊休地を活用した太陽光発電システム導入 導入事例:年間1,000万円の電気代削減!工場の屋根・駐車場・遊休地を活用した太陽光発電システム導入

法人向けソーラーカーポートの導入はお任せください

ハウスプロデュースは、法人向けソーラーカーポートの導入において提案・設計・施工・アフターフォローまで一貫してお任せいただける太陽光発電の施工業者です。

6,500件、多数の太陽光発電の施工実績を積むなかで培った設計力・施工力を活かし、お客さまごとに異なる駐車場のスペースや電気利用状況などを丁寧にヒアリングし、最適な設計でソーラーカーポート導入を支援します。

当社へご相談いただいた法人・企業さまには無料で導入効果をシミュレーションいたします。また、お客さまが対象となる補助金の調査や申請のサポートも承ります。

シミュレーションの結果、ソーラーカーポート導入による経済的メリットが薄いと判断した場合は、無理な提案は行いませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。

【法人向け】ソーラーカーポートのメリット・デメリットとその対策 【法人向け】ソーラーカーポートのメリット・デメリットとその対策
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執筆者:株式会社ハウスプロデュース広報部

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当社は、産業用太陽光発電システムのEPC工事を専門に手がけています。経験豊富な電気工事士やエネルギーマネジメントアドバイザーなどの有資格者が在籍。一次情報や専門家からの取材を基に、EPC事業者としての「現場から得たノウハウ」を活かしたコンテンツ作りに取り組んでいます。

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