太陽光発電の設置費用は、設置場所や条件によって適正な容量や工事内容が異なるため、相場価格を把握するのが難しいといわれます。
すでに業者から提案を受けたことがある方は、太陽光発電の設置費用の見積もり価格が「割高」なのか「割安」なのか判断しにくいというご経験があるかもしれません。
割高なのか割安なのかを見抜くためには、kW単価(キロワット単価)の仕組みを知る必要があります。
この記事では、太陽光発電のkW単価の仕組み、計算方法、および投資効率の高め方について、わかりやすく解説します。
目次
太陽光発電のkW単価とは?
太陽光発電の発電能力(設備容量)は「kW(キロワット)」で表されます。そのため、太陽光発電システムの価格表示では「1kWあたり〇〇円」のように「kW単価」で表記されることがあります。
kW単価とは、太陽光発電が1kWの発電を行うために必要な費用のことで、太陽光発電の導入費用における「割安・割高」を考える際によく用いられます。
kW単価を理解することで、提案を受けているシステムが割高なのか割安なのかを判断できます。
kW単価の計算方法
太陽光発電のkW単価は、以下の計算式で求められます。
kW単価の計算式
- kW単価 = 設置費用 ÷ 設備容量(kW)
設置費用の総額には、工事費や諸費用など、設備の設置にかかるすべての費用が含まれます。
たとえば、設置費用が150万円、設備容量が5kWの場合、kW単価は30万円となります。
このkW単価が低いほど、太陽光発電の設置費用が割安であることを意味します。
太陽光パネルの1kWあたりの費用動向
事業用太陽光発電の太陽光発電システム費用の推移は、低下傾向が続いています。
最も件数が多い10kW〜50kWのシステムでは、統計が始まった2012年では1kWあたり約42円でしたが、2024年では1kWあたり24.9円と、40%近く下がっています。
また、近年の太陽光パネルの事情として触れておきたいのが、海外メーカーの太陽光パネルの台頭です。
2025年時点で、国内メーカーを使用する場合と、海外メーカーを使用する場合の1kWあたりのシステム費用の目安は、以下のとおりです。
- 国内メーカー使用の場合:25万円から35万円
- 海外メーカー使用の場合:20万円から30万円
国内メーカーパネルは高品質で、耐久性が高く、長期保証が受けられるなどのメリットがあります。
しかし、海外メーカーパネルが品質が悪いというわけでは無いので、初期費用を抑えたい場合は適しています。
【2025年】太陽光発電システムのkW単価の相場価格
経済産業省の「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」では、2024年度における日本全国の太陽光発電の設置費用(kW単価)の平均価格と、2026年度の想定価格が記されています。
2024年度の太陽光発電のシステム費用におけるkW単価の平均は、10kW未満の住宅用(新築の場合)で1kWあたり28.6万円、10kW以上の産業用(屋根設置の場合)で1kWあたり22.6万円でした。
- システム費用:設置にかかる費用全体から、接続費や土地造成費を抜いた費用
2026年度の太陽光システム費用のkW単価の想定値は、下記のとおりです。
| 2026年度kW単価(想定値) | |
|---|---|
| 住宅用太陽光発電 | 25.5万円/kW |
| 産業用太陽光発電 |
地上設置(10kW〜50kW):17.8万円/kW 屋根設置(10kW〜50kW):15.0万円/kW |
ただし、上記はあくまで経済産業省が理想とするシステム費用という側面があります。実際の価格は、例年、実際のシステム費用は上記の想定値より高くなる傾向があります。
また、工事内容や市場の状況によって異なりますので、工事会社やパネルメーカーに見積もりを依頼する必要があります。
設備容量(kW数)が大きいほどkW単価は安くなる?
先ほどの2026年度のkW単価の想定値をみると、産業用太陽光発電の方が家庭用太陽光発電よりもkW単価が安いことがわかります。
太陽光発電システムのkW単価は、設置する設備容量(kW数)が大きくなるほど安くなる傾向があります。そのため、10kWよりも100kW、100kWよりも1,000kWの設備容量を設置した方が、1kWあたりのコストが安く抑えられます。
これは、設備容量が大きくなっても、工事費や人件費が大きく変わるわけではないためです。
kW単価を安く抑えることで、少ない資金でより高い利益を得ることができます。ただし、むやみに設備容量を増やすと、かえって投資効率が低下するケースもあります。
主要太陽光パネルメーカーの特徴を比較
太陽光パネルを販売しているおもなメーカーの特徴を、簡潔にご紹介します。
| メーカー名 | 特徴 |
|---|---|
| 長州産業 | 国内自社工場生産の高品質パネル。特に屋根材一体型など多様な設置に対応。 |
| ネクストエナジー | 産業用・家庭用など多様な環境に適応。保証制度やソーラーカーポートにも強みを持つ。 |
| Panasonic | 「HIT構造」で知られる高効率・高品質なパネルが特徴。高い信頼性。 |
| ハンファQセルズ | 世界市場で高いシェアを誇る。独自の「Q.ANTUM DUO技術」で高出力を実現。 |
| カナディアンソーラー | 世界的な実績と高いコストパフォーマンス。多様なモジュールを世界で提供。 |
| SHARP | 独自の発電技術と、国内での長年の実績・サポート体制が強み。 |
| 京セラ | 独自の多結晶技術と高い耐久性が特徴。長期保証と安定供給に定評。 |
| LONGi | 世界最大のモノ結晶セルメーカー。高い変換効率とコスト競争力が強み。 |
| ソーラーフロンティア | 独自の「CIS薄膜太陽電池」が特徴。影に強く、高温下でも発電量が安定。 |
高効率の設備を設置するには、パネルメーカーだけでなく施工店も重要
「自家消費」は、太陽光発電の電気を自宅・自社で利用することで、電気代を抑える方法です。この場合、必要な電力量より多く発電しても、余った分を捨ててしまうことになります。
つまり、実際の電気使用量に合わせて設備容量を調整することが、投資効率を高めるためには重要です。
また、自家消費における適正な設備容量を求めるためには、複雑な計算が必要になります。そのため、消費者にわかりづらいことを利用して「たくさん発電しますから」と、あえて必要以上の設備容量を提案する悪質な業者も散見されます。
太陽光発電の投資効率を高めるためには、用途に合わせて適切な設備容量が求められます。自宅や事業所に適した太陽光発電の設備容量を把握するためには、複数社(最低でも3社)の見積を比較することをおすすめします。
太陽光発電の見積や現地調査は無料で承っております。
ハウスプロデュースは、お客様の用途や設置条件を考慮して、適切な設備容量で、お見積りさせていただきます。また、自家消費をご検討のお客様には、電気使用量や電気料金などを調査して、費用対効果の高い太陽光発電システムをご提案いたします。
さらに、工場や倉庫などの事業所では、屋根の状態や設置条件などを確認するために、専門家による無料の屋根診断も実施しています。
太陽光発電の導入を検討されている企業様は、ぜひハウスプロデュースにご相談ください。






