マンションの省エネ対策|照明・断熱・給水などで省エネ化を目指そう

昨今、個人でも企業でも省エネの意識が強まっています。しかし、マンション管理者ができる共用部の省エネ対策は、主に照明の間引きや消灯時間などです。

ここから省エネ施策のレベルを上げるには、屋上・外壁・エレベーター・空調設備・照明・給水設備など、設備の運転方法や設備の切り替えなどの施策があります。これらは工夫次第で、無料でも実施可能です。

マンションの省エネ対策は、コスト削減・居住者の生活レベル向上・環境価値向上などさまざまなメリットがあります。 今回は、マンションの省エネ対策の種類と具体的な取り組み方について解説します。

マンションの照明器具に関する省エネ対策

LED照明への変更

LED照明

マンションの省エネ施策で代表的に取り上げられるのが、LED照明の導入です。 LED照明は、従来電灯と比較して「寿命が長く、電力消費が少ない」という特徴があります。

LED照明の点灯可能時間は、およそ40万時間(18年間)とされており、これは白熱灯の40倍・蛍光灯の4倍の寿命にあたります。 そのため、電球の交換頻度を減らせます。

また、消費電力は白熱灯が約60W、LED照明が約7.3Wと少ないため電気料金を下げられます。近年では、LED照明の導入価格が低下しており、工事費の回収も5年から10年と短くなっているため、長期的に考えるとLED照明の方が費用対効果が高いとわかります。

特に、マンションのエントランス・エレベーター・廊下など24時間または、長時間点灯している箇所への導入では高い省エネ効果が発揮します。また、LED照明の副次効果として、消費電力の削減によるCO2削減効果や、赤外線を発生させないので防虫効果も期待できます。

人感センサーの設置

人感センサーとは、人間の動きを感知して照明を自動的に点灯・消灯を切り替える器具です。 トイレ、非常用階段、ダストルーム、通路など常時使用しない共用部に導入すれば、普段は照明を消灯しておき、使用時のみ限定した点灯を行えます。

庭園や駐車場など外に配置されている照明は、外の明るさや時間帯によって照明の点灯・消灯が切り替わる光センサー併用型やタイマー併用型の照明が最適です。

人感センサーと照明設備の組み合わせは、無駄になっている点灯時間が削減でき、消費電力削減と照明の消し忘れ防止にもながります。また、電源の操作が不要となるため、住居者にとっての「不便」も解消されます。

マンションの断熱による省エネ対策

屋上・外壁に遮熱塗料を塗装する

屋根塗装

夏には、屋上の表面温度が約70℃にまで達します。その熱が建物内に伝わることで室内の温度も比例して上昇していきます。その際、空調設備を使えばその分、電力を消費します。空調設備の使用時間を短くするために、屋上の表面温度が上がりすぎないように遮熱塗装を施しましょう。

この場合、マンションの屋根や外壁に高反射率塗料を使用する方法があります。高反射率塗料は、太陽光に含まれる近赤外線を高いレベルで反射する機能を保つ塗料です。メーカーの実験では、遮熱塗料の有無で夏季の屋上温度が15℃変化することが実証されました。(室温は5℃変化)

屋上を緑化する

屋上に自然の草木や生垣を設置するなどによる屋上緑化で、屋根の表面温度上昇が抑えられます。屋上一面を緑化した場合、屋上の表面温度を15℃から20℃*下げる効果が期待でき、一般的な高反射率塗料と同等の遮熱効果が見込めます。

また、屋上の緑化によってCO2削減効果や、居住者にとってもリラックス効果が見込めます。ただし、もともと緑化を想定していない建物の場合は以下の対策の検討が必要です。

重さ対策 屋上や外壁が緑化の重さに耐えられること(重さ対策した場合を除き、一般的に屋上に載せられる重量の上限は60kg/㎡(6000/㎡)と定められています。)
防水対策 植物の根が防水層を突き破らない対策
風対策 植物や土壌の飛散防止対策
給排水対策 雨が降らないときのために水栓や潅水装置(かんすいそうち)の設置。余剰水が排出される仕組み
引用元:東京都北区|北区マンション省エネガイドブック(PDF.11ページ)

緑化の実施は、外観が大きく変わるとともに、工事以外にもメンテナンス費用が発生する場合があります。そのため、特別決議を行い十分な合意形成が必要です。

断熱ガラスに交換する

窓ガラスに当たる太陽光も室温を上昇させる一因です。一般的な窓ガラスを断熱ガラスに変更することで、室内の温度変動を抑えられます。通常の窓ガラスは単層ガラスといい、ガラス1枚で構成されており外からの熱をダイレクトに室内に伝えてしまいます。

一方、断熱ガラスの場合、ガラスを2枚以上重ねた複層ガラスとなっており、ガラスとガラスの間に空気層(アルゴンガス)を含まれており外の熱が室内に伝わりにくく、室内の熱が外に逃げにくい構造になっています。

そのため、一般的な窓ガラスと比べて、夏の室温上昇と冬の室温低下を防ぎ、空調設備への負荷を抑えられます。 また、窓ガラスに合わせてサッシをアルミサッシに変更することで、さらに省エネ効果を高められます。

玄関ドアを交換する

窓と同じく大きな開口部である玄関扉からも外の熱が入りやすく、室温上昇や低下の原因となります。特に、築30年以上経過したマンションの玄関扉は、鋼板1枚のプレスドアタイプが多く、気密ゴムの劣化から冬場にはすきま風や結露に悩まされる場合があります。

これまで玄関ドアの改修作業には、既存の扉枠を取り外すためにコンクリート壁を壊して扉を撤去する必要があり、改修費用が高額でした。

しかし近年では、既存の扉枠を撤去せずに改修できるようになったため、以前よりスピーディーに取り替えられます。改修費用を抑えて玄関ドアには、両面の鋼板の間に断熱材が充填されているものに変更すれば、断熱と遮音効果が向上します。

マンションの給水に関する省エネ対策

蛇口と水

マンションの給水方式には、一時的に受水槽に貯水しておく受水槽式と、水道本管から各戸に直接給水する増圧直結方式の2種類あります。増圧直結方式は、水道本管の圧力を利用して各住戸に給水します。

マンションの給水方式を増圧直結方式に切り替えることで、4人家族30世帯の共同住宅における標準的な使用水量の場合、年間13万円*の削減効果が見込まれます。

増圧直結方式は、貯水槽や受水槽などの設備が不要となるため、給水設備の清掃・点検などのメンテナンス費用が不要です。 また、居住者にとっては水道本管から送られる新鮮な水を利用できるメリットがあります。

参照元:東京都水道局|直結給水に切り替えることにより削減効果が見込まれる電気料金 (参考)

マンションのエレベーターに関する省エネ対策

エレベーター

昇降用エレベーターは、マンション設備の中でも、電力消費が多いです。マンション管理センターのガイドラインでは、エレベーターの更新は30年周期とされています。

2020年現在では、1990年代に設置された機種が更新時期を迎えています。エレベーターの更新に伴い、省エネ効果に優れた機種を採用し、照明もLED化しておけば、消費電力が抑えられます。

また、ロープ式のエレベーターを導入することも省エネ対策になります。ロープ式は、重りの重量を利用してエレベーターを昇降させるため、油圧ジャッキを動かすために電気代がかかる油圧式と比較して、昇降で消費される消費電力を抑えられます。エレベーターメーカーの実験では、油圧式からロープ式に変更した場合、電気代が65%削減できた例も実証されています。

スマートメーターの導入による省エネ対策

スマートメーターとは、マンションで消費される電力を「見える化」する設備です。マンションの空調や照明など各電力設備の消費電力量がリアルタイムで確認できます。そのため、マンション全体の消費電力がピーク値を超えないように、人力または自動で調整を行い、各電源設備の電力使用をずらすこと(ピークシフト)ができます。

マンション内の電力使用を分散・最適化することによって、高い省エネ効果と節電効果が期待できます。近年では、スマートメーターや太陽光発電を設置して、マンション全体のエネルギー管理、節電及び電力ピークカットを行い、無理のない省エネ・節電を実現する「スマートマンション」が注目されています。

太陽光発電の設置による省エネ対策

太陽光パネルによる遮熱効果

マンションの屋上に太陽光発電(ソーラーパネル)を設置することも有効な省エネ施策です。太陽光発電とは、太陽の光をソーラーパネルで吸収して電気に変換する設備です。太陽光発電で変換された電気は、マンションの電力としてそのまま使用できます。

そのため、電力会社からの購入電力が減り電気代の削減が見込めます。また、屋上にソーラーパネルを設置することで、マンション屋根の遮熱効果を高め空調設備への負荷を低減する効果もあります。

太陽光発電によって電力の自給自足が実現すれば、日中に起こった停電時でも電気を使用できるため、非常用電源としても注目されています。

また、太陽光発電による発電にはCO2(温室効果ガス)が発生しないため、地球にやさしいクリーンなエネルギーです。近年の環境意識への高まりから、省エネ・災害への備えの目的以外にも「環境保全」という観点から太陽光発電を導入する建物が増加しています。

マンションへの太陽光発電設備の導入には、設置コストだけではなく建物の高さやエリアなどによってさまざまルールや規定が設けられています。そのため、専門家との相談のもと導入を検討する必要があります。

まとめ

マンションには、照明・エレベーターなどの電気設備、窓や扉など開口部、屋上や外壁など至る箇所に省エネ化を図れる箇所があります。そのため、今回ご紹介した省エネ対策に取り組むことで、維持管理に掛かるコストの削減・生活環境向上などメリットが得られます。

太陽光設置お任せ隊では、公共工事をはじめ屋根修繕工事・太陽光発電などの省エネ設備の導入をサポートしております。

今回ご紹介した省エネ対策以外にもご案内できる内容もございます。「省エネ化に向けて動き出したい」と考えられている管理会社様やオーナー様は、ぜひ1度当社にお問い合わせください。

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