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太陽光発電「ピークカット」とは?

「ピークカット」に混在する2つの意味

前回のコラムで、過積載についてお伝えしましたが、今回はその際に出てきたキーワード「ピークカット」についてのお話です。

コラムをご覧いただいた方の中には「ピークカットってなに?」と疑問に思いお調べになった方もいるかと思いますが、その際ちょっとややこしいことになってしまった方もいるのではないでしょうか。

実は、エネルギー用語にとって「ピークカット」とは“節電対策で使われる場合”と”太陽光発電設備で使われる場合”によって2つの意味があり、インターネット上などではそれらが混在しているのです。

節電対策におけるピークカットの意味

例えば一般のご家庭で、「電気代を抑えたい」と考えた時にピークカットを行います。具体的な例をあげると、エアコンではなくて扇風機を使う、使っていない電源のプラグを抜くといった地道に節電を行うケースもそうですが、省エネ家電を使用したり太陽光発電システムなどの自然エネルギーを利用するのもピークカットのひとつです。

似た用語に「ピークシフト」というものがありますが、これは電気代を抑える点では同じですが、方法が違います。ピークカットは使用する電気そのものを減らす方法ですが、ピークシフトの場合は、電気を使用する時間をシフトするというものです。
分かりやすく言うと、電気代の安い夜中に洗濯機を回す、夜中に蓄電池に電力を貯める、といった方法です。

つまり節電対策に用いられるピークカットとは、太陽光発電のピークカットとは全く別の物なのです。

太陽光発電におけるピークカットの意味

では、太陽光発電にとってピークカットとは何を示しているのでしょう。

たとえば、49.5kWのパワーコンディショナに80kWのパネルをつないだとします。その場合、発電量の多い昼間にはパワーコンディショナ容量を超えた発電を行うことが想定されます。この際、超えた電力は売電することが出来ず捨てることになります。これを、ピークカットと呼びます。

これが、前回お話しした過積載にも関わる部分となるのです。例に挙げたパワーコンディショナのケースですと、次の図のように発電量の多いお昼にはピークカットが発生しています(以下参照)。

一見、カット分が発生するので損をしているようにも見えるのですが、そうとも言い切れません。ピーク(山の頂点)を高く設定することで、ピーク外の時間帯でも多くの電力を生み出すことが可能であるからです。

従いまして、過積載を採用する場合は発電量とピークカットとのバランスを考慮することもひとつのポイントとなりそうです。

念のため再度お伝えしておきますと、ピークカット機能はパワーコンディショナに搭載されているのが普通ですので、これによりパワーコンディショナに負担をかけてしまうという心配はいらないと言われています。

今や、ピークカットは当たり前?

これまで、ピークカットと言うと「切り捨てる」「もったいない」というイメージが強かったのですが、過積載が注目され始めたことで、見方も変わってきています。

もちろん、切り捨てることには変わりはありません。ですが、1kWあたりの売電価格が下がっている今、切り捨てる分だけではなく全体の発電量を見ることが大切です。

ただし、いくら発電量の少ない時間(朝や夕方)の発電量を増やしたところで、ピーク時にカットされる発電量がそれを上回ってしまっては意味がなくなってしまいます。日中の全時間帯の発電量の底上げを行いつつ、ピークカット分が大きくなりすぎないボーダーラインを確認しておく必要がありそうです。

最後に…今後も”太陽光発電の用語解説”を計画中です!

今回は「ピークカット」という極めてピンポイントなキーワードから、今後の太陽光発電事業に重要となってくる過積載のお話しまでをさせていただきました。

このように一つひとつの用語を深くみていくと、いろいろな側面がみえてくるのが太陽光発電事業の面白さでもあります。今後もみなさまのお役に立ちそうなキーワードがあればお伝えしたいと思いますので、当コラムをのぞきに来てくださいね。

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