見せかけのkW単価に注意!太陽光発電のシステム価格の計算方法
目次
「kW単価」とは?
なぜ各業者この表記をしているのか
太陽光発電のシステムを購入しようと調べていると「kW単価○○万円!」「システム単価△△万円!」という表記を目にします。
この「kW単価」とは、どういう意味で、なぜ各業者この表記をしているのか、ご存知でしょうか。
kW単価は、メーカーも設置場所もバラバラの太陽光発電にとって、統一した値であり、比較検討に大いに役立つものですので、しっかりと覚えておくようにしましょう。
【今回学ぶこと】
□kW単価とは
□kW単価に換算する方が良い理由(メリット)
□見かけだけのkW表記が横行中
┗価格なりのシステム(低品質システム)である可能性がある
┗必要部材が含まれないケースがある
kW単価とは?
太陽光発電における「kW(キロワット)単価」とは、
“1kW発電させるのに、導入費はいくら必要か”
が分かる統一の費用表現方法です。
「太陽光発電所の総額導入費」を「発電所の発電量」で割ったもので、「システム単価」と呼ばれることもあります。
「太陽光発電所の総額導入費」とは、発電設備費・工事費・諸経費など全ての項目の総額を示します。
EPC(発電システムのパッケージプラン)の場合は主に上記の項目が、土地付き分譲発電所の場合は土地代などもプラスされます。
この総額を、「発電所の発電量」で割ることで、発電量1kWあたりの導入経費単価が導き出されます。
【よく似た言葉:売電単価とは?】
固定価格買取制度(FIT制度)による太陽光発電では、「kW単価」の他にも「売電単価」というものがあります。
これは、1kWあたりの買取価格(売電価格)の事を指します。
全量買取が始まった2012年の売電単価は42円でしたが、毎年下がってきています。
kW単価に換算する方が良い理由
なぜどの業者もkW単価を明示するの?
ほとんどの業者が、kW単価を前面に押し出して勝負していますが、これはなぜなのでしょうか。
太陽光発電所の特徴として、設置場所の条件が個々に違うという点があります。
ですから、設置できるパネルの枚数も異なりますし、必要な部材も違います。
その結果、発電所ごとに総発電量も導入費用も大きな違いが生じるのです。
【例】
A発電所:導入費2000万円、発電量90kW
B発電所:導入費1700万円、発電量70kW
上記のような場合「導入費用1700万円!(B発電所の場合)」など条件を併記して売り出しても、消費者側は結局自分の発電所ではいくらになるのか分かりませんし、お得なのかどうかよくわかりません。
そこで、kW単価という統一の考え方をすることで、各社の比較がしやすくなり、適正な価格が分かるようになるのです。
上の例に当てはめると
A発電所:2000万円÷90kW=約22円/kW
B発電所:1700万円÷70kW=約24円/kW
となり、kW単価が算出されます。
総額はB発電所の方が安いのですが、kW単価に直すとA発電所の方が低コストであることが分かります。
スーパーで買い物をする時に「1gあたり○円」という表記を見てお肉を決めるのと同じ感覚です。
これであれば、どの発電所にも当てはめ直すことができますし、比較・検討もしやすくなりますね。
見せかけだけのkW単価に要注意!
単純に金額だけを見て決めるのは危険
しかし、単純にkW単価だけで判断するのは危険です。
導入費は利回りに直結しますから、kW単価を比較しながら業者を決定するのは間違いではありませんが、いくら単価が安くても中身が発電所の条件にあっていなければ意味がないからです。
ただ安いだけの肉か、国産ブランド牛かによって価格も選ぶ基準も違うのと同じです。
さらに、必要な部材・諸経費を省いていたり、改正FIT法(*1)に対応させるべき部材を付けていないケースなども目立ちます。
安いと思って飛びついたものの、蓋を開けると
『フェンスがついていない』
『遠隔監視システムがついていない』
『電力負担金が含まれていない』
『土地の登記費用が含まれていない』
といったトラブルも珍しくはないのです。
あまりにも適正単価からかけ離れている場合などは特に注意が必要です。
EPCなどのセットプランや分譲太陽光発電などをご検討されている方は、こういったところにまでしっかりと気を配り、
「kW単価の信ぴょう性はどうか」
「本当の高利回りを実現している業者はどこか」
をしっかりと見極めるようにしましょう。
(*1)「改正FIT法」とは?
2017年4月に施行された、再生可能エネルギー特別措置法の改正版です。この改正により、フェンスなど発電事業者が揃えるべき部材が増えております。
当社のkW単価表記は
全てコミコミなので安心です!
当社の太陽光発電所設置プラン(EPC)では20万円を切るkW単価になっており、最大利回りも14.5%を実現しておりますが、これは綿密な現場調査と高精度シミュレーションに基づき、経験豊富なスタッフによって発電所の設計を行っているからこそできているものです。
また、メーカーとのギリギリの価格交渉も行っており、このようなkW単価・利回りが実現可能となっているのです。
どこよりも「安く」どこよりも「高利回り」であり、どこよりも「安心・安全」なのが当社の太陽光発電です。
「初めて太陽光発電をする」という方にも、丁寧に設計趣意などをお伝えしますので、どうぞ安心してお任せください。
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投資家向け太陽光発電投資コラム