畜産業界のコスト削減・CO2削減に太陽光発電は有効?|牛舎・養豚場の導入事例

畜産業を営む法人向けに太陽光発電を導入する事例が少しずつ増えています。

畜舎には牛・豚・鶏などさまざまな家畜が飼育されているため、温度管理や換気、給餌機の稼働などで、平日・休日もなく常に電力を使用しています。

そのような電気使用状況のケースが多い畜産業は、発電した電気を自ら使用する「自家消費」の太陽光発電と相性が良く、高い経済効果が得やすい業種といえます。

本記事では、畜産業の運営にかかるコストや太陽光発電を導入するメリットを易しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

畜産業の運営にかかかる主要なコスト

畜産業を営むためには、さまざまなコストがかかります。主要なコストのうち2つについて解説します。

家畜の飼育にかかるコスト

一般的な畜産農家では、飼料費・素畜費(もとちくひ)・診療費・労働費などがコストの多くを占めます。

これらのコストは家畜の健康状態に関わるため、容易に削減することは難しいでしょう。

また、飼料は市場価格が上がれば受け入れるほかなく、その分のコスト増加が経営に影響する可能性があります。

畜産施設にかかる電力コスト

家畜の多くは体温の調節が得意ではなく、とくに夏の暑さで体調が悪化すれば繁殖や生産量にも影響を与えます。

そのため、空調設備や換気設備が常に稼働している施設も多いでしょう。

また、飼育する家畜によって、浄化装置・ふん尿処理装置・搾乳装置・自動給餌機など、電力を多く消費する設備を仕様することもあります。

こういった畜舎では消費する電力も大きくなります。

社会情勢が畜産業のコストに与える影響

コロナ禍やウクライナ情勢、円安など、2022年は畜産業に大きな影響を及ぼす社会情勢となりました。

先述したような畜舎にかかる飼料費や電気代、輸送費の高騰によって上昇したコストが経営を圧迫している状況です。そのため、コスト削減に繋がる方法や設備投資を模索する畜産業の法人が増加しています。

畜産農家のコスト削減は電気代に注目

畜産農家におけるコスト削減のポイントは「飼育に影響を与えない範囲」で「削減効果が大きい」ことです。

先述したとおり、空調設備や自動給餌器、浄化装置など機械化が進む畜産農家では年間の電気代負担が大きいケースもあります。

電気代を削減する方法はさまざまですが、設置条件さえ良ければ大きな電気代削減に繋がるのが太陽光発電です。

畜産農家の経営課題を改善|太陽光発電のメリット

畜産業において太陽光発電を導入するメリットを解説していきます。

1.電気代削減効果

太陽光発電システムによって発電した電気を畜舎内で使用します。これによって電力会社から買う電力量を減らせるため、電気代削減に繋がります。

慢性的な電力供給不足や、火力発電に使用する燃料費の高騰などによって、2022年は電気代が大きく上昇しています。太陽光発電システムによって昨今の電気代高騰分を相殺することも十分可能です。

関連記事:電気代値上げの3つの要因|高騰はいつまで?企業が取るべき打開策

2.遮熱効果による飼育環境の改善

あまり知られていない太陽光パネルのメリットとして、屋根上に設置する場合の遮熱効果があります。

事業所の屋根裏の温度は、真夏の晴天時にはピークで60℃から70℃、室内も30℃から40℃近くなるといわれており、家畜の熱中症などには細心の注意を払う必要があります。

太陽光パネルを畜舎の屋根に設置することで、ピーク時の屋根裏温度を40℃近くまで抑えられたケースもあります。さらに、太陽光パネル下の比較的涼しい空気をファンなどで循環させれば、畜舎内の温度を3℃から5℃下げる効果があるといわれており、家畜の過ごしやすさ向上に繋がります。

3.CO2排出量削減効果による企業価値向上

畜産業では、家畜の消化管に由来するメタンや、ふん尿処理の際に発生するメタン・一酸化炭素が地球温暖化の原因の1つとして課題に挙げられています。

太陽光発電は火力発電と異なり、発電までの過程で温室効果ガスをほとんど排出しません。そのため、社の温暖化対策を推進し対外的なPRとしても活用できます。

4.停電への備えとなる

太陽光発電システムと自立運転機能付きのパワーコンディショナーがあれば、仮に停電が起きても日中は電気を自社の建物で使用できます。

停電下における通信手段や照明の確保など、非常用電源として活用が可能です。また蓄電池を合わせて導入すれば、貯めておいた電力を夜間や雨天時に使用できます。

5.税制優遇の適用が可能

太陽光発電システムは、以下のような税制優遇の対象となる可能性があります。適用できれば経済的なメリットが大きくなるでしょう。

  • 中小企業経営強化税制
    設備取得の1年目に費用全額を一括償却、または税額控除(取得価額の7%or10%)が受けられる。
  • 生産性向上特別措置法
    新設の事業所に対象設備を導入する場合、固定資産税が最大3年間免除または2分の1の減免となる。
  • 中小企業投資促進税制
    対象となる設備を導入する際、取得価額の30%の特別償却、または7%or10%の税額控除が受けられる。

関連記事:即時償却と特別償却のメリット・デメリット | 中小企業の節税テクニック

太陽光発電を検討する畜産業が増加

当社・ハウスプロデュースにおいても、2021年以降、畜産業を営む法人・個人から「太陽光発電システムの導入を検討したい」というご相談をいただくケースが増えています。

2020年までは畜産業のお客さまからのご相談は0件でしたが、2021年から2022年9月までの間に5件のお問い合わせをいただいております。

畜舎への設置事例が公開されたことや、法人向け太陽光発電システムの認知が広まってきたことによって、興味を持つ畜産業の方が増えてきていると予測できます。

建物への設置が難しい場合は野立ての選択肢も

太陽光発電で作った電気を自ら使用する「自家消費」の多くは屋根設置型です。しかし、畜舎はもともとの構造や老朽化による強度不足で屋根設置が難しいケースがあります。

そういった畜産業の設置希望者には、畜舎周辺の空き地に野立ての太陽光発電を設置することで導入を実現しているケースがあります。

ハウスプロデュースによる畜産業への太陽光発電設置事例

太陽光設置お任せ隊を運営する「株式会社ハウスプロデュース」の、畜産業のお客さまへの施工事例を紹介します。

有限会社西群馬ファーム様

西群馬ファーム|養豚施設への導入事例

群馬県で養豚場を営む「有限会社西群馬ファーム」様からは、電気代削減とCO2排出量削減による環境経営をおもな目的として、太陽光発電システム設置のご相談をいただきました。

ハウスプロデュースにて敷地内の豚舎4頭に太陽光パネルを導入し、発電した電気は換気扇ファン・浄化槽・ふんの乾燥機などに使用されています。設置前に比べて年間の電気代が30%以上削減される見込みとなっています。

まとめ|畜産業への太陽光発電が注目されている

電気代や飼料費・輸送費の高騰などにより、畜産業の運営にかかるコストが増加するなか、電気代削減やCO2削減に繋がる太陽光発電に注目が集まっています。

畜舎への太陽光発電導入で、以下のようなメリットが得られます。

  • 電気代削減
  • 遮熱効果による飼育環境の改善
  • CO2排出量削減による脱炭素経営
  • 停電対策

とくに2022年は電気代の高騰が社会的な問題となっており、太陽光発電を導入することで高騰分を相殺するなど、経済的なメリットが大きいです。

畜舎への太陽光発電導入ご相談ください

株式会社ハウスプロデュースは、太陽光発電関連において累計5,000件以上の施工実績を積むなかで培ったノウハウを活かし、発電効率と安全性が高い施工を行います。

太陽光発電に関する詳細な説明や、無料シミュレーションなども承っております。ご興味がある方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

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執筆者:太陽光設置お任せ隊編集部
太陽光発電及び屋根工事のプロとして全国で5,000件以上の産業用太陽光発電の企画・設計・施工管理を手がける太陽光設置お任せ隊の記事編集チーム。豊富な実績より培ったノウハウと専門家からの取材に基づいた情報を初めての方でも分かりやすくお伝えします。現在、第一種電気工事士・宅地建物取引士・一般耐震技術認定者・エネルギーマネジメントアドバイザー等有資格者が在籍。
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