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2016年風力発電の動向は?

2016年8月9日一覧に戻る


太陽光発電は、4月から売電価格が変わり、更に8/1から設備認定の軽微変更ルールが一部変更になる等、目まぐるしい変化を見せています。

その背景には、日本国内において太陽光発電一定の普及をしたことにあるでしょう。

転じて、太陽光発電と共に同時期から、再生可能エネルギー供給源として導入拡大を目指された風力発電は2012年から今年度に至るまで固定買取価格の変更がありませんでした。

それが示す背景には、政府の思うように風力発電の普及がなされていないことがあります。

太陽光発電の売電利益は来年・再来年には底をつくといわれています。
その変わりとして、売電単価の高い風力発電は注目を集めるものの、いまだ設置の声は少ないものです。

普及が遅れる理由はなんなのか?
今後、風力発電をどのように考えていけば良いのか?

そんなお客様からのご意見を受け、最新の風力発電情報をまとめました。


急増した風力設置申請

冒頭の通り、風力発電は固定価格買取制度が始まった2012年から売電価格の変動がありません。

それだけ普及が遅れており、これまでの四年間で設置に至った国内の風力発電設備は約60基だといいます。


風力発電の売電価格推移表
2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度
20kW以上
買取価格 22円+税 22円+税 22円+税 22円+税 22円+税
買取期間 20年間 20年間 20年間 20年間 20年間
20kW未満
買取価格 55円+税 55円+税 55円+税 55円+税 55円+税
買取期間 20年間 20年間 20年間 20年間 20年間
洋上風力
買取価格 36円+税 36円+税 36円+税
買取期間 20年間 20年間 20年間

今年に入って申請が急増

普及が足踏みしていた風力発電ですが、今年に入ってから大きな変化がありました。
この3~4ヵ月で、設備認定の申請が800件を超える程急増したのです。

太陽光発電の投資利益が魅力ある数字ではなくなってきたため、業者などが売電単価の高い風力へ舵を切ったのでしょう。
とりあえず申請だけ出して高い売電単価の権利を取得しておき、設置に至るかは分かりません。

しかし、経済産業省としては規格に適した申請は認可するしかありませんから、設置予備群が増えたとして、来期以降、風力発電も売電単価が下がる可能性が高まっています。


風力発電の今後の見通し

風力発電を設置する時、何を考えれば良いのでしょうか?
そこから、風力事業の今後を考えてみます。


利益は出るのか

売電単価が高いため、利益を出しやすいことは間違いありません。

また、太陽光発電と同じく20年の固定買取価格が国に認められていますから、立地さえ厳選すれば安定した収入を得られます。


設置費用はいくらぐらい?

風力発電の最も高い売電単価は【20kW未満】の小型風力発電事業になります。

設置に関しては、大体10kW容量の機体を二基設置したり、最近では一基で約20kW容量の機体も発売され、今後の主流になっていきそうです。

◎ 価格例 ◎
エグザラス社(アメリカ製)公称出力:10.4kW 約1,800万円
C&F(アイルランド製)公称出力:19.5kW 約3,000万円


風力発電機の特徴は、支柱やプロペラなど発電に必要な一機体がワンセットになった販売方法になります。

これは、機器の認定がワンパックでないと認められないからで、太陽光発電でいう分離発注ということができません。(2016年8月現在の認定の場合)

■ 分離発注について詳しくはこちら


利益シミュレーション

風力発電の単純な利益シミュレーションを記載します。
後述しますが、風力は観測が難しく、よって概算でもシミュレーションを出すことが非常に難しくなっています。

下記には、メーカーの公称発電量を風速ごとに計算したものになります。
コストに記入しているのは機体費用のみとなり、この他土地代、メンテナンス、固定資産税などが別途かかるとお考えください。

また、支柱とプロペラはそう精密なものではないので、20年間取替なしで稼働させるのも可能ですが、頭頂部に設置するセンサーは20年間で何度か取り替える必要があります。

そして小型風力発電は毎年~数年ごとにメンテナンスが必要です。
ただし、プランが確立されていないので費用が不明瞭で、年間およそ3~400万円かかるとも言われています。


◎ 風力発電の収支概算 ◎
風速 発電量 売電単価 年間売電額 20年売電額 機体費用
(C&F社製19.5kW)
利益
5メートル 46,924 55円/kW ¥2,580,820 ¥51,616,400 ¥30,000,000 ¥21,616,400
6メートル 72,920 55円/kW ¥4,010,600 ¥80,212,000 ¥30,000,000 ¥50,212,000
7メートル 91,560 55円/kW ¥5,035,800 ¥100,716,000 ¥30,000,000 ¥70,716,000
8メートル 106,980 55円/kW ¥5,883,900 ¥117,678,000 ¥30,000,000 ¥87,678,000
9メートル 119,220 55円/kW ¥6,557,100 ¥131,142,000 ¥30,000,000 ¥101,142,000

設置に最適な土地

風力発電を設置するのに適した土地はどんなところでしょうか。


1.風が吹いていること

風でプロペラを回し発電する風力発電ですので、一定の風速地域でなければなりません。利益表をご参照いただきながら諸々のコストを考えると平均風速5メートルでは採算がとれません。

平均風速6メートル以上が必要です。
そして、風が強すぎてもプロペラがストップしてしまいますので、上限風速25メートル程度といわれています。
※風力の計測は、風速およそ2メートルから始まり(機器により異なる)、9メートル程度で発電量が頭打ちになります。
それ以上風が強くなっても、風速9メートルの発電量が持続され、風速25メートルあたりでセーフティーとしてプロペラがストップしてしまう(発電も止まる)のです。


2.周辺に民家がない

風力発電が盛んなオランダなどでは、プロペラが回転する際に発生する音波が公害として問題になっています。それを踏まえ、風力発電の機器販売の認可を得るためには騒音レベルを抑えなければならないという項目もあります。

現在認可が下りている機器は、いずれも60デシベル(家庭用エアコン室外機の稼働音程度)以内に収まっています。
※この計測方法は、風速8メートルで稼働中、プロペラの中心部から25メートルの線を延ばし線の端が接地する距離で行ったものになります。

上記、デシベルは機器認定の際に報告義務があります。
しかし、音の周波数にはヘルツ(低周波)というものもあり報告義務がなく、このヘルツは壁などの障害物があっても遮蔽できないため注意が必要です。
※ヘルツはラジオなどに混線し影響します。

風力発電機器の半径200メートルには、住宅などがないのが好ましいでしょう。

3.送電設備が近くにある

発電した電力を送電するため、近くに電柱が立っていなければなりません。

風力が強く・周囲に民家がないという条件を満たした上では難しい所ですが、周囲に送電設備がなければ、太陽光発電などと同じくオーナーが費用負担をして電柱を設置する必要があります。


4.メンテナンスにスペースが必要
風力発電機のメンテナンスは、あのプロペラのついたタワーを地面に倒して行います。
そのため、タワーの足元だけでなく、タワーの長辺を上回る縦長の土地が必要となります。


一番の課題点はシミュレーション

風力発電の普及を最も妨げているのは、シミュレーションを出すのが困難ということです。

風力の測定が環境設定により変わりやすいのです。
また、日本は他国に比べ台風なども多く日本列島の行きかう風向きが複雑です。
欧米は日確定一年を通しての風向きが安定しているので、風力発電が普及しているともいえます。

都道府県はもちろん、
立地によって、
季節によって、
測定の高度によって、
風の強さも方角も変わってきます。

また、発電機のプロペラは風向きによって360℃方向を変えるのですが、基本の方角をどこに設定するかでも風量が変わります。

平均風速で利益を判断するのも難しく、12ヵ月連続風速5メートル風のある立地と、6ヵ月風速10メートルの風があり6ヵ月完全に無風というケースがある場合、平均は同じ風速5メートルになってしまいます。

例:平均風速5メートルの2パターン比較
12ヵ月連続風速5メートル=年間発電量46,924kW(売電額 ¥2,580,820)
6ヵ月風速10メートル/6ヵ月完全に無風=年間発電量59,610kW(売電額 ¥3,278,550)


上記のようなことがあるので、信頼のおけるシミュレーションを出すには設置予定地域でおよそ一年間計測を続けるのが推奨されます。

そうすると計画時点から設置までに年度を越えてしまうので、売電価格が変わってしまうかもしれない。そのことから、風力発電に踏み切る方が少なかったのではないかと思います。


まずはご相談ください

当社では、風力発電事業を始めたい方へ、計画設計からシミュレーション、設置、メンテナンスまでトータルでご相談をお受けしております。

当社の協力業者ネットワークを最大限に活用し、お客様のメリットになるご提案をして参ります。

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