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過積載のシミュレーションと利回りの関係性

画像1低下する売電単価でも利益が出るように採用される「過積載」。

現在では一般的な設計方法となっており、お問合せをいただくお客様でよくご存じの方もいらっしゃるようになりました。

しかし、世間への認知が広まってくるにつれ、よくある誤解もよく見かけるようになりました。中でも特に重要なのが、発電シミュレーションです。過積載は、当然ながら従来の設計方法と考え方が変わりますので、シミュレーションの出し方も特殊です。

発電シミュレーションの重要性は過積載ではより高い

難しいのは、過積載の仕組みを理解し、また広く発電シミュレーションを見比べてこなければその誤解に気づくことができないことです。発電シミュレーションが誤っていると、利回りや収支計画に狂いが出てきますし、メーカーからの出力補償にも関わってきます。初期投資をペイするはずの売電利益が思っていたよりずっと低くて返済がままならない、という事態にも発展します。

そのような誤解が繰り返されると、過積載という手法に不信感が付きまとってしまうことは明白です。日本の太陽光発電業界の中でも、過積載設計の認知をけん引してきた当社としましては是非とも避けたい事態です。


過積載はすでに一般的な手法です

まず申し上げたいことは、「過積載」という設計は決して机上の空論で考案されたのではなく、機器性能や発電効率を最大限に発揮することを目的に生まれました。海外ではずっと以前から広まってきた設計方法で、その発電実績は多く記録されています。

大切なのは、設計内容をしっかり理解し、最適なシミュレーションを行うことにあります。きちんとメーカー提供の過積載専用シミュレーションを用い、信頼あるデータに基づけば、過積載は今でもずっと太陽光発電投資で利益を出せるようにしてくれます。


過積載シミュレーションの誤りは「ピークカット」の誤解から

過積載をした場合の発電シミュレーションで最も重大なのは、ピークカットの考慮です。

従来の定格出力に合わせた設計と、過積載設計で最も異なる点がピークカットの量なのです。というよりも、従来設計が『なるべくピークカットをしないようにする』方法なのに対し、過積載は『どんどんピークカットさせる』方法なのです。

「ピークカットの誤解」とは?

図① 定格出力の発電量グラフ(日)
図② 過積載発電所のグラフ(日)
①定格出力設計は50kWのパワコン出力に合わせ、50kW出力分のパネル枚数を搭載する。よって、発電量がパワコン容量(ピークカットライン)を滅多に超えることはない。

②過積載設計は、50kWのパワコンに、50kW出力以上のパネルを搭載する。トップ発電量がパワコン容量(ピークカットライン)を超過して発電することを見越し、その代わり最低発電量を底上げする。


過積載の仕組みについてはこちら>>>

ピークカットとはそれ以上の発電量を捨ててしまうという境界ですので、過積載の発電量を測るときは、ピークカット分をマイナスして考えなければなりません。


ここで多くの方がミステイクを起こします。
≪従来のシミュレーションソフトを用いると、ピークカット分も含まれた数値が出てしまうのです≫


過積載に対応していないソフトでシミュレーションをしても意味がない

太陽光発電事業はかなり普及してきた昨今ですので、沢山の種類の発電シミュレーションソフトが入手可能です。しかし、その多くが過積載設計に対応していない状況です。

従来設計はできるだけピークカットをしないようにパネル量などを調整していたとご説明しました。そのため、従来使用されていたシミュレーションはそもそもピークカットのことを考えていない作りとなっているのです。

すると、単純に日照量データと発電出力を掛け合わせただけの数値が算出されているだけということになり、その状態で過積載のシミュレーションを出すと、とんでもなく発電量が水増しされた数値となります。

過積載専用のシミュレーションソフトは、そのピークカット分をちゃんと計算し、売電できずに捨てる発電量をマイナスした正確な数値を出してくれます。


従来型との比較(水増し利回りになっています)

プラン 正規容量 パワコン パネル その他概要
プレミアム
過積載
84.96kW デルタ電子 5.9kW 8台 ネクストエナジー
(295W/単結晶)
288枚 日照:静岡県浜松市
架台:30度
過積載専用のシミュレーションソフト

年間発電量:106,400kW
従来シミュレーションソフト

年間発電量:110,326kW

太陽光発電をよく調べておられるお客様でも、このことはご説明しませんとご存じない方がほとんとです。

業者の中でもきちんと理解していない方もいらっしゃり、結果「過積載は発電量が大幅に増える!」というイメージがあるために、誤った発電シミュレーションが多数出回ってしまっています。


誤った発電量では利回り計算が変わる

発電シミュレーションが水増し状態だと何が困るのでしょうか。

まずは利回り計算が不正確になります。
利回りの計算は【売電単価×年間発電量÷商品価格】となります。


売電単価が高かったり、商品価格が安かったりすると利回りが高くなります。そして年間発電量が多くても、利回りが高く計算されるのです。

利回りが高いということは収支利益が大きいということですので、商品価値が高く見積もれるということです。

多少商品価格が高くても、不便な立地な物件だとしても、利回りが高いから目を瞑ろうか、と買う人に思わせてしまうのです。確かに利回りの高い物件はできるだけ手に入れておきたいものですが、その妥協は利回りの数値が正しいことが前提です。

過積載物件なのに、過積載専用シミュレーションを使わず年間発電量を出している場合、妙に利回りが高い物件が出来上がってしまいます。

過積載物件は、確かに売電21円でも十分利益を得られる方法ですが、時折あまりにも不適切なシミュレーションの相見積もり相談が日々寄せられております。


メーカー出力補償に適合しなくなる

もう一つ、過積載専用シミュレーションを利用しない場合の、重大な問題があります。

太陽光発電パネルには大抵出力保証(一定期間での発電量を基準より下回る場合製品交換をしてくれる、等の保証)がついていますが、それはメーカーが出したシミュレーション数値に基づきます。過積載には当然、過積載専用シミュレーションで出した数値が適用されます。

しかし、ユーザーの認識が、過積載物件に対して従来のシミュレーションで出した数値の場合(発電量が落ちてきたなぁ…)と思うレベルとメーカー保証対象値とのギャップが生まれます。

すると、誤った年間発電量で計算した、高い利回りで収支計画を作成していた場合などは予定が狂い、メーカーにも出力保証でのサポートをしてもらえずという事態にも至ります。

ローンなどを利用していた場合は返済にも影響してきますので、たかがシミュレーションといえど軽視できません。

また、実際にはメーカーから出るシミュレーションは確実性を重視して低めの数値が出るようになっており、実際に発電所が稼働し始めると水増し数値に近いぐらいの発電をすることもあります。

しかし、普通は余裕を見たシミュレーションから収支計画を作成するのに比べ、水増し数値だと常にシミュレーションのギリギリラインを上下することとなり、長期安定利益型な筈の太陽光投資のメリットが台無しになってしまいます。


怖いのは、被害がすぐに目に見えないこと

上記のような被害が想定されるため、当社に発電量のご相談をいただいたお客様には従来設計と過積載設計のシミュレーションについてきちんとご説明させていただいております。

しかし、ご存じなく水増しシミュレーションで物件設置や分譲購入の契約後にご相談いただいたものに関しては、残念ながら当社には介入できないものとなっております。

水増しシミュレーションの怖い所は、少なくとも一年は被害に気づけないところです。思ったより発電しないな、と思っても初年度なので様子を見ようとなってしまいがちなのです。

実発電とシミュレーション値の乖離が顕著になるのは機器の経年劣化が表面化してからでしょうから、そうなると設置から数年たっており問題の責任追及も難しくなっていることは想像に難くありません。

太陽光発電の利回りを見るときには、契約前に必ずメーカーが出したシミュレーションをもらい発電量を確認してください。適正な数値かどうか判断しきれない時は、当社までご相談いただきましたらスタッフが内容を確認させていただくことも可能です。


過積載専用シミュレーションはどこにあるのか?

過積載専用シミュレーションは、過積載設計を補償対象にしているメーカーであれば採用しているでしょう。前述のとおり、シミュレーション数値は保証に関わって参りますので、メーカーのデータにはメーカーの署名やロゴがある筈です。

当社ですと、ネクストエナジー社の過積載専用シミュレーションを利用しています。同社は国内で初めて過積載設計を採用したパネルメーカーであり、当社とも過積載設計の商品化に関して綿密にやりとりをして参りました。

そのこともあり、当社ではネクストエナジー社の過積載システムには、メーカーによる災害補償(有償)もつけられ、シミュレーションは当然過積載専用を利用した、確かなサービスをご提供しています。



【参考資料】代表的な地域の過積載算出の発電量一覧

代表的な都道府県による、過積載専用シミュレーションを使った発電量を掲載いたします。(低圧80kW 当社のプレミアム80プランにて算出)

同じ県でも日照の観測地域が違ったり、システム内容によって発電量は変わるため、下記が必ず正確な数字ですとは言えないのですが、ある程度の参考にはなるかと思います。

例えば日照の少ない東北などで、下記の資料と比べ異様に発電量が多い場合は少し詳しく確認をした方がよいと思われます。


◎ シミュレーション条件 ◎ ※システム内容により発電量は異なります

プラン 正規容量 パワコン パネル 架台
プレミアム
過積載
84.96kW デルタ電子 5.9kW 8台 ネクストエナジー
(295W/単結晶)
288枚 30度

※クリックで拡大PDF表示
※下記シミュレーションの結果は目安であり、実際の発電量を保証するものではありません。

北海道

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:札幌市
年間発電量:94,087kW
角度:45度
青森県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:青森市
年間発電量:88,678kW
角度:30度
茨城県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:水戸市
年間発電量:99,006kW
角度:20度
石川県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:金沢市
年間発電量:91,332kW
角度:20度
長野県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:松本市
年間発電量:107,768kW
角度:10度
静岡県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:浜松市
年間発電量:106,400kW
角度:30度
三重県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:津市
年間発電量:99,822kW
角度:10度
滋賀県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:大津市
年間発電量:93,937kW
角度:10度
岡山県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:倉敷市
年間発電量:93,483kW
角度:10度
山口県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:下関市
年間発電量:96,382kW
角度:10度
愛媛県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:今治市
年間発電量:99,362kW
角度:10度
徳島県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:徳島市
年間発電量:100,813kW
角度:10度
福岡県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:福岡市
年間発電量:96,785kW
角度:10度
鹿児島県

パワコン設備容量:47.2kW
パネル総出力:84.96kW
増加積載量:180%

日照計測地:鹿児島市
年間発電量:103,466kW
角度:10度


これら以外の県でのシミュレーション希望はご連絡ください。
また、当社の過積載プランですと上記資料程度の性能での設計をご提案できます。
過積載に関するご相談がありましたら、当社までお気軽にお問合せください。


※※※ こちらもご注意ください ※※※
他社による、安易な過積載の発電障害相談が増えています 詳細>>>

高精度シミュレーションフォーム

こちらのフォームで情報を記入していただければ、お客様のお考えの地域で高精度・簡単・迅速に過積載の日照量や発電量のシミュレーションをさせていただきます。
当社の過積載の発電量の違いを実感してみて、業者選びにお役立てください。

お名前 (必須)
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シミュレーション希望住所 (必須)
電話番号 (必須)
連絡可能時間帯
メールアドレス (必須)
シミュレーション場所の図面の用意は可能?
図面が用意できる図面が用意できない



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